シリコーンハイドロゲル
素材とは?特徴を解説
コンタクトレンズの素材である「シリコーンハイドロゲル」をご存知でしょうか。普段コンタクトレンズを使っている方は、名前を聞いたことがあるかもしれません。この記事では、シリコーンハイドロゲルがどのような素材なのか解説します。
シリコーンハイドロゲル素材とは?
シリコーンハイドロゲル素材とは、シリコーン素材とハイドロゲル素材を組み合わせたものです。
シリコーン素材は酸素が通りやすく、装用中もより多くの酸素が目に届きます。一方、ハイドロゲル素材はやわらかく、水分とよくなじむという特徴があります。
これらを組み合わせたものがシリコーンハイドロゲル素材です。
シリコーンハイドロゲル素材のメリット
目の健康に欠かせない酸素。目の酸素不足が続くと、目の充血や感染症などの目のトラブルにつながることがあります。
シリコーンハイドロゲル素材のレンズは、酸素がレンズの水分を介してだけでなく、直接レンズ素材も通るため、酸素透過率が高く、より多くの酸素が目に届きます。
酸素透過率とは、酸素がレンズを通って目にどの程度届くかを示したものです。レンズの厚みを考慮した指数で、酸素透過率(Dk/L値)は、目の健康のことを考えると、24.1(※1)以上は必要といわれており、シリコーンハイドロゲル素材でつくられたアキュビュー® 製品はもとより、全てのアキュビュー® 製品の酸素透過率(Dk/L値)の値は、24.1を超えています。
※1 酸素透過率(Dk/L値)×10-9(cm・mLO2 /sec・mL・mmHg) 測定条件35℃(-3.00Dの場合)
シリコーンハイドロゲル素材のアキュビュー® 製品の酸素透過率(Dk/L値)(※2)は、それぞれ以下のようになっています。
・ワンデー アキュビュー® オアシス®:121
・ワンデー アキュビュー® トゥルーアイ®:118
・アキュビュー® オアシス®:107
・ワンデー アキュビュー® オアシス® 乱視用:129
・アキュビュー® オアシス® 乱視用:129
※1 酸素透過率(Dk/L値)×10-9(cm・mLO2 /sec・mL・mmHg) 測定条件35℃(-3.00Dの場合)
※2 ×10-9(cm・mLO₂ /sec・mL・mmHg) 測定条件35℃(-3.00Dの場合) Polarographic method, boundary and edge corrected.
シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズの注意点
シリコーンハイドロゲル素材は、タンパク質が付着しにくい反面、油分の汚れが付着してしまうと除去しにくいという特徴があります。
そのため、2weekタイプなど定期的に交換するタイプのレンズでは、日々のケアがより大切になります。
きちんと付着物を落とさないと、付着物によってレンズがくもったり、目のトラブルの原因となることもあるため、通常のソフトコンタクトレンズのケアと同様、ケア前には必ず石鹸でよく手を洗い、レンズに油分が付着しないよう、注意することが大切です。
シリコーンハイドロゲル素材を使ったコンタクトレンズ
シリコーンハイドロゲル素材を使用したアキュビュー® シリーズのコンタクトレンズは、1dayタイプ、2weekタイプ、乱視用タイプをご用意しています。
ワンデー アキュビュー® トゥルーアイ® (1dayタイプ) https://acuvuevision.jp/contact-lenses/acuvue-trueye-1-day
ワンデー アキュビュー® オアシス® (1dayタイプ) https://acuvuevision.jp/contact-lenses/acuvue-oasys-1-day
アキュビュー® オアシス® (2weekタイプ) https://acuvuevision.jp/contact-lenses/acuvue-oasys-2-week
ワンデー アキュビュー® オアシス® 乱視用(1dayタイプ) https://acuvuevision.jp/contact-lenses/acuvue-oasys-1-day-astigmatism
アキュビュー® オアシス® 乱視用(2weekタイプ) https://acuvuevision.jp/contact-lenses/acuvue-oasys-astigmatism
まとめ
シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズは、酸素透過率が高いという特徴があります。
しかし、レンズのケアを怠ると、目のトラブルにつながる可能性もあるため、眼科医の指示に従い、正しく使用してください。