目やにの原因は?大量に出る・止まらない・ネバネバなどの症状で考えられる病気とは
目やにとは?目やにの出る仕組み
目の表面の細胞は、皮膚と同じように、常に入れ替わっています。目やには、こういった古い細胞や目の分泌物から成っています。
夜寝ているときは瞬きをしないため、目やにがたまりやすくなっています。目やにが出た際は、清潔な指で丁寧に取り除くか、洗顔して目やにを綺麗に洗い流すようにしましょう。
目やにの出る原因
アレルギー性結膜炎、細菌性結膜炎、ウイルス性結膜炎
目の表面に病原菌や異物が付着すると、それらを排除しようとする免疫機能の働きによって、涙や目やにの量が増えることがあります。
目やにが出る病気としては、アレルギー性結膜炎、細菌性結膜炎、ウイルス性結膜炎などあります。
アレルギー性結膜炎では、寝起きに透明のさらさらとした目やにが、粉を吹いたようにまぶたにつきます。
また、細菌性結膜炎やウイルス性結膜炎の場合、まばたきのたびに目やにが出たり、寝起きの際に目の周りの目やにが固まり、目が開きにくくなることがあります。
細菌性結膜炎が原因の場合、膿のような粘り気のある目やにが出るのが特徴で、ウイルス性結膜炎が原因の場合、もう少しさらさらとした目やにが出るのが特徴といわれています。
もしいつもと違うと感じたら病院での検査を受けましょう。
感染力の強い病原体が原因となって起こるものも。結膜炎の原因や対処法はこちら。
先天性鼻涙管閉塞
先天性鼻涙管閉塞とは、目と鼻をつなぐように存在する涙の通り道(鼻涙管、びるいかん)が生まれつき閉じてしまっている状態のことです。通常、鼻涙管は、胎児の段階で自然と開通しますが、開通しないまま誕生すると、生まれた直後から多量の目やにがみられたり、涙が出たりします。ケアとしては、抗菌薬を使いながら専用のマッサージを行うことで鼻涙管の開通を促します。おおむね12ヵ月以内には自然に鼻涙管が開通し、症状も落ち着く場合が多いです。自然治癒しない場合は、鼻涙管を開放するための手術を行うこともあります。
慢性涙嚢炎
涙囊炎とは、涙の通り道にある袋状の部分(涙囊、るいのう)に起きた炎症のことです。鼻涙管の詰まりが原因で起こり、目やにや涙が多く出る状態が続きます。鼻涙管の詰まりが起こる根本的な原因としては、ある種の鼻炎や感染などが多いとされています。治療は基本的に手術によって行います。
逆さまつ毛
逆さまつ毛とは、まぶたの外側に向かって生えるはずのまつ毛が、内側に向かって生えてしまっている状態のことです。まつ毛が目の表面に触れて角膜や結膜を傷つけてしまうと、目やにが出ることがあるほか、目の充血や痛み、まぶしさなどの症状が出るようになります。ひどい場合には、角膜に炎症や潰瘍ができたり、視力が低下したりすることもあります。逆さまつ毛は、原因別に、まぶたの形状そのものに問題があるタイプ(眼瞼内反、がんけんないはん)、まぶたの皮膚が多いことによって、まつ毛が内向きに押されて角膜(黒目)と結膜(白目)に接触しているタイプ(睫毛内反、しょうもうないはん)、まつ毛の生え方に問題があるタイプ(睫毛乱生、しょうもうらんせい)などに分けられます。
コンタクトレンズ
コンタクトレンズに傷がついていたり、レンズが目にうまくフィットしていなかったりすると、まぶたの裏に炎症が起こり、目に充血や痛みが生じるほか、目やにが見られるようになることもあります。また、レンズケアが不適切だと、レンズに汚れが蓄積して細菌などの繁殖をまねき、角膜の感染症を引き起こしてしまう可能性もあります。角膜感染症も目やにの原因となることがあり、ひどい場合には失明してしまうケースもありますので、レンズは必ず清潔な状態で管理してください。
風邪
風邪をひいて鼻づまりを起こしたときにも、目やにが出ることがあります。鼻づまりによって涙の通り道である鼻涙管の出口がふさがれると、行き場を失った涙が目に溜まり、寝ている間にこの涙が乾燥して目やにになるのです。また、風邪で鼻水が出ているときには、鼻水の一部が目やにに混じることもあります。
子供や赤ちゃんの目やにの原因
子供や赤ちゃんは、鼻涙管が狭くなっていたり、詰まったりすることがよくあります。そのため、涙がたまりやすく、目やにができやすいのです。ほとんどの場合は特に問題ありませんが、目やにの量や色などが普段と違う場合や、目やに以外にも何か症状がある場合などは、結膜炎やものもらい、先天性鼻涙管閉塞、逆さまつ毛などが原因で目やにが出ていることもあるので、眼科を受診しましょう。
目やにで病院を受診する目安は?
朝起きたときに目の周りに少し目やにがついている程度であれば、特別な問題がなくても出ることもあります。しかし、目やにの量が異常に多い、日中も目やにが出る、目やにがネバネバしている、緑色や黄色をしているなど、目やにに異常が認められる場合や、視界がぼやける、いつもより光がまぶしい、目が痛いなど、目やに以外にも症状がある場合には、深刻な目の病気が隠れている可能性がありますので、速やかに眼科を受診しましょう。
市販薬の使用は可能?
たしかに、目やにを市販の薬(目薬など)で抑えられる場合もあります。しかし、ここまで解説してきたように、目やにが出るという症状にはさまざまな原因があります。例えば、結膜炎にしても、細菌やウイルス、アレルギーなど、原因は多様です。そして、原因が違えば適切な治療薬や治療法も異なります。目やにの原因がわからない場合は自己判断をせず、病院で診断を受けてから、適切な治療薬を処方してもらうことが大切です。
まとめ
目やには、感染症などの病気やアレルギーなどが原因で増えることもあります。目やにの量が増える、いつもと色が違うなどの場合には眼科を受診しましょう。
参考サイト
- 日本小児眼科学会
http://www.japo-web.jp - 公益財団法人 日本眼科学会
https://www.nichigan.or.jp/public/disease/ - MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0 - 公益社団法人 日本眼科医会
https://www.gankaikai.or.jp/health/ - 厚生労働省:コンタクトレンズを正しく使いましょう!
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/colorcontact/dl/tekiseishiyou.pdf - 日本眼科学会 日本コンタクトレンズ学会コンタクトレンズ診療ガイドライン第2版
https://www.nichigan.or.jp/member/journal/guideline/detail.html?itemid=298&dispmid=909 - 日本医師会ホームページ
https://www.med.or.jp/clinic/sick2010_hanamizu.html