
コンタクトレンズや洗浄液を飛行機に持ち込む際の注意点

コンタクトレンズや洗浄液・保存液は飛行機に持ち込める?
①コンタクトレンズ
コンタクトレンズは、法律上「高度管理医療機器」として扱われるため、制限なく機内に持ち込むことができます。国内線/国際線ともに、ハードコンタクトレンズ/ソフトコンタクトレンズいずれも機内持ち込み可能です。
②洗浄液・保存液
国内線の場合
洗浄液・保存液も機内に持ち込むことができますが、「医薬品」として扱われるので、持ち込める量に制限があります。
国内線の場合「医薬品は、1容器あたり500 mLまたは500 gまで、1人あたり合計で2 Lまたは2 kgまで*」と決められています。
国際線の場合
国際線の機内に手荷物として洗浄液や保存液を持ち込む場合、「液体物」として持ち込むか「医薬品」として持ち込むかによって、制限に違いがあります。
「液体物」として持ち込む場合は、保存液・洗浄液を100 mL(g)以下の容器に入れ、ジッパーが付いた容量1 L以下の透明なプラスチック製の袋にまとめて入れます(サイズの目安は縦20 cm以下×横20 cm以下、下図参照)。この袋を1人につき1つのみ持ち込むことができます。

コンタクトレンズの洗浄液・保存液を「医薬品」として国際線の機内に持ち込む場合は、透明なプラスチック製の袋に入れる必要はありません。ただし、「医薬品」として持ち込める量には、「機内で必要な分のみ」という制限があります。また、医薬品であることを証明するために、パッケージや説明書などの提示を求められる場合もあるので注意が必要です。
【国内線・国際線】コンタクトレンズや洗浄液・保存液の預け入れのポイント
コンタクトレンズや洗浄液・保存液は、キャリーバッグやスーツケースに入れてチェックインカウンターで預けることもできます。預け荷物にするときは、洗浄液・保存液の中身が漏れないようにしっかりとフタを閉め、ビニール袋などに入れておくと良いでしょう。 国際線で乗り継ぎがある場合は、空港で預けた荷物が紛失する可能性も頭に入れておきましょう。荷物が戻ってくるのに数日かかることもありますので、コンタクトレンズや洗浄液・保存液の予備を手荷物として機内に持ち込んでおくと安心です。 また、海外に行くときは、予備のレンズを多めに用意しましょう。マーケット事情が異なることから、海外でコンタクトレンズを購入するのは簡単ではありません。使い捨てのワンデータイプのコンタクトレンズを使っている人は、紛失、破損、汚れた場合などに備え、日数分よりも多めに持っていきましょう。普段は2ウィークタイプを使用している人も、予備で1〜2セット、あるいは同じ度数のワンデータイプを数セット持参しましょう。洗浄液・保存液は現地で購入することもできますが、日本よりも価格が高い国もありますので、長期間の滞在でなければ日数分持っていくことをおすすめします。
機内でコンタクトレンズを使用する際の注意点
飛行機の中は湿度が低いため、普段以上に乾燥には気を付けましょう。
機内ではメガネで過ごすのがおすすめですが、コンタクトレンズを装用したまま飛行機に乗る場合は、乾燥対策として目薬を持ち込むとよいでしょう。洗浄液や保存液と同様に、目薬も国内線の場合は「医薬品」扱い、国際線の場合は「液体物」か「医薬品」扱いになります。持ち込む場合は、あらかじめルールを確認しておきましょう。
長時間フライトではコンタクトレンズははずそう
国内線のフライトは長くても数時間程度ですが、国際線の場合は長時間のフライトになることも珍しくありません。コンタクトレンズを装用したまま搭乗してしまうと、装用時間が長くなり過ぎたり、装用したまま眠ってしまったりすることがあるので危険です。長時間フライトの場合はコンタクトレンズをはずし、機内ではなるべくメガネで過ごしましょう。また、ワンデータイプ以外のコンタクトレンズを装用している人は、機内でもコンタクトレンズをはずせるよう、ケア用品を手荷物の中に必ず入れておきましょう。
まとめ
コンタクトレンズや洗浄液・保存液は機内に持ち込むことができますが、洗浄液・保存液は持ち込める量に制限があります。国内線か国際線かで持ち込める量が変わりますので、事前に確認して準備しておきましょう。また、特に長期で外出する際は、コンタクトレンズを紛失・破損した場合に備えて、コンタクトレンズの予備と眼鏡を用意しておくことが大切です。しっかり事前に準備して、出張先/旅行先で慌てることがないようにしたいですね。
*国土交通省 航空機への危険物の持込みについて
https://www.mlit.go.jp/common/001388681.pdf



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