コンタクトレンズで目が痛い!しみる原因とは?対処法を解説
コンタクトレンズで目がしみる・痛い原因とは?対処法を解説
コンタクトレンズ装用時に目がしみる・痛いときに、考えられる理由として次のようなものが挙げられます。
目が乾燥している
コンタクトレンズの保存液は、目への刺激感などがないよう考慮されて、成分の調整がされています。しかし、目の具合や体調、生活環境などによる目の乾燥や、起床時の目の乾燥(就寝中は涙の分泌が減るため)により、コンタクトレンズをつけた際に保存液が目にしみる・痛いと感じることがあります。
ドライアイ
ドライアイになると、コンタクトレンズを外した後も、目の乾燥や疲労を感じることがあるほか、コンタクトレンズ装用時に目がしみる、痛いといった症状が出ることもあります。
「ドライアイかも?」と感じたら、必ず眼科医に相談しましょう。生活習慣が原因になっている場合もありますので、目を使いすぎたり、目が乾燥しやすい環境で過ごしたりしていないか、見直してみましょう。
ドライアイとは?症状・原因・治し方をご紹介! について
https://acuvuevision.jp/memamori/eye-health/317
目に傷がついている
目に傷がついていると、充血などの症状が出るほか、コンタクトレンズ装用時だけでなくコンタクトレンズを外しても目がしみる・痛いと感じることがあります。
コンタクトレンズを長時間装用したり、装用したまま寝たりしてしまうと、目が酸素不足になり傷つきやすくなります。コンタクトレンズは、決められた装用時間内で使用し、眠る前には必ず外しましょう(連続装用コンタクトレンズや就寝時装用コンタクトレンズは除きます)。
装用時に目に異物が入る
手や指に石けんや化粧品がついたままコンタクトレンズを装用すると、それらが手指を介して混入して、目がしみる・痛いと感じることがあります。しっかりと手を洗ってからレンズを装用しましょう。
コンタクトレンズのすすぎが不十分
毎日のケアが必要なコンタクトレンズの場合、コンタクトレンズのすすぎが不十分だと目がしみる場合があります。よくすすいでもしみるようであれば、洗浄を初めからやり直してみてください。
レンズが破損している
ケアが必要なコンタクトレンズの場合、ケア用品にレンズが十分に浸っていなかったり、保存ケースの縁にレンズをかませてしまったりすると、水分不足でレンズの縁が波打ったり、破損したりすることがあります。このような変形したレンズを装用するとコンタクトレンズ装用時に目がしみる・痛いと感じることがあります。コンタクトレンズを装用する前に必ずレンズの状態を確認しましょう。なお、レンズ中央部分など、破損を視認しにくい部分が破損している場合は、装用時にきちんと確認しても気づかずに装用してしまうことが少なくありません。レンズを装用して痛みを感じたらすぐに外すようにしましょう。
レンズのフィッティングが合っていない
フィッティングが合っていないコンタクトレンズを使用すると、目が傷ついて「痛い」「しみる」といった症状が出ることがあります。コンタクトレンズを購入する時は、必ず眼科を受診して適切なレンズを処方してもらいましょう。
眼科ではフィッティングのほかに様々な検査が実施されます。
→眼科での検査・処方までの流れについてはこちら。
コンタクトレンズで目がしみる・痛いときの対処法
コンタクトレンズで目がしみる・痛い場合は、以下のことを試してみましょう。
眼科を受診する
少しでもコンタクトレンズ装用時に目がしみる・痛いなど違和感をおぼえた場合は、早めに眼科医に相談しましょう。以下に示す対策を講じていても他にトラブルが起きている可能性も考えられます。
コンタクトレンズの使い方を見直す
コンタクトレンズの使い方が間違っていると、目がしみる・痛いなどのトラブルにつながります。眼科医の指示通りにレンズケアを行うことが大切です。コンタクトレンズを装用する際は、手を石けんで洗って十分にすすいでください。
目にうるおいを与える
目の乾燥感が気になるときは、コンタクトレンズをつける前に、眼科医から指示されたコンタクトレンズ用の目薬で目をうるおしてから、コンタクトレンズを装用してください。
使用するコンタクトレンズの製品を見直す
ソフトコンタクトレンズを使用していて目の乾燥感が気になる方は、違う製品を試してみると良いかもしれません。
市販の目薬で対処する際の注意点
軽い目の乾きであれば、市販の目薬(人工涙液)を使って対処することもできます。
市販の目薬に含まれていることがある防腐剤(塩化ベンザルコニウムなど)はコンタクトレンズに吸着してしまうので購入時に確認しましょう。防腐剤成分がレンズに吸着して目の中に長時間とどまると、目に障害を起こしてしまうことがあるからです。
コンタクトレンズ装用時に目の乾きを感じる方は、眼科医に相談しましょう。
まとめ
コンタクトレンズを使用していて、「目が痛い」「しみる」などの症状が出たときは、コンタクトレンズ自体に問題がないか確認してみましょう。激しい痛みがあったり、痛みがなかなか治まらなかったりする場合は、ドライアイなどの疾患や黒目にできた傷が原因の可能性もあります。放っておくと感染症を起こし、視力が低下するなど、重大な障害に発展してしまう可能性もありますので、早急に眼科を受診しましょう。
参照サイト
- 公益財団法人 日本眼科学会 コンタクトレンズ診療ガイドライン(第2版)
https://www.nichigan.or.jp/member/journal/guideline/detail.html?itemid=298&dispmid=909 - 公益財団法人 日本眼科学会
https://www.nichigan.or.jp/