遠視はどんな見え方になるの?子どもの遠視にも注意を
遠視は遠くも近くもよく見えない状態
目は、外から入った光を屈折させ、網膜上で焦点を結ぶようにしています。遠視の場合には、角膜から網膜までの長さである「眼軸」が短い、または、眼の屈折力が弱いため、焦点が網膜の後方で合うようになっています。
参考:遠視とは?見え方の仕組みや原因・予防方法を解説:
https://acuvuevision.jp/memamori/how-eyes-work/127
「人より早く老眼になったと感じたら遠視だった」という場合も
中には「メガネとは縁がない」と思っていたのに、「実は遠視でした」という方もいます。
手元が見えにくいというと、老眼?と思う人もいるかもしれません。ところが、まだ30代なのに老眼のような症状を感じる…としたら、それは遠視の影響かもしれません。
遠視は、遠くを見る時ですら調節する必要があります。その分、近くを見るときに使える調節力が減ってしまうため、老眼の症状が早く出やすいのです。
なぜ軽い遠視は見つかりにくいのか
軽度の遠視の場合には、職場や学校などでの視力検査では遠視であると分からないことがあります。それは、目のピント調節力が十分あれば、近くも遠くもある程度ピント調節ができてしまうためです。そのため、遠視の程度が進んだり、調節力がおとろえてきたりした段階で初めて遠視であることに気が付く人もいます。
子どもの遠視は周囲の大人が気を付けよう
産まれたばかりの赤ちゃんの目は眼軸が短く、みんな遠視の状態です。身体の成長とともに目も発達し、10歳くらいになると眼軸の長さも大人と同じくらいになります。赤ちゃんは最初からなんでもモノがよく見えているわけではなく、モノを見る、という刺激をうけることで、視力が発達していきます。ところが、何らかの理由によってその刺激が得られなくなると、視力の発達がとまり、メガネやコンタクトレンズで矯正しても良い視力が得られない、弱視になってしまう可能性があります。
仮に子どもが遠視であったとしても、もともと遠視の状態で産まれてきたため、本人はその見え方が普通だと思っています。また、外見から判断できるとは限らないため、3歳児検診などで眼科医の診断を受けるまで子どもの遠視に気がつかないこともあります。
まとめ
遠視は、その程度により、自覚していない人も多いです。ところが、常にピントを合わせている必要があるため、眼精疲労の原因になっていることがあります。眼科医の診察を受けて、コンタクトレンズなどで矯正をすると、眼精疲労が軽減する人もいるそうです。
今は特に違和感などがなくても、年齢などによって目の状態は変わることがあるので、眼科での定期検査をおすすめします。
近視用のコンタクトレンズを探す