
夜や夕方に目がかすむのはなぜ?疲れを蓄積しないために気をつけたいこと

夕方老眼とは
目を使い続けた後、夕方になってくると目がかすみ、モノが見えづらくなるといった症状が出ることがあります。「朝は普通に見えた新聞やスマートフォンの文字が、帰りに同じように読もうとすると朝より少し見えづらい…」「夕方になると目がショボショボしやすくなる…」など、このような症状は「夕方老眼(※)」と呼ばれはじめているようです。
「老眼」は、目のピント調節が弱くなる状態のことを指します。目の老化が原因なので、ずっとその状態が続きます。一方、夜や夕方など、目を使い続けた後などに一時的に老眼のような状態になることを「夕方老眼」と呼んでおり、20代や30代などの若い人にも症状を訴える人が増えているといいます。
夜や夕方になると目がかすむ理由とは?
目はピント調節をするために目の中の筋肉を常に緊張させています。その状態が続くと、ピント調節機能が低下してしまいます。夜や夕方など、目を使い続けた後にあらわれるかすみは、この目の疲れの蓄積によって引き起こされている可能性があります。
目の疲れを蓄積しないために気をつけたいこと
目の疲れを蓄積しないようにすれば、夕方になって目がかすむ、夜になると物が見えづらいという症状は出なくなると考えられるため、次のようなことを気をつけてみるとよいでしょう。
目が乾燥しないようにする
目の疲れはドライアイなどの乾燥と密接な関係があるといわれています。まばたきを意識的にしたり、エアコンの風が直接当たるような場所は避けるようにしたりと、目が乾燥しにくくなる工夫をしてみるとよいでしょう。
コンタクトレンズの長時間装用を避ける
コンタクトレンズ装用時は、目の表面を覆う涙の層が分断されて不安定な状態になります。裸眼時と比べて目の表面を覆う涙の量が少なく不安定になることで乾きやすくなるといわれています。また、まばたきをする際に、まぶたとレンズの間に摩擦が起こって、その刺激が乾くという感覚を引き起こすと考えられています。
コンタクトレンズの長時間装用は避けるようにしましょう。適切な装用時間には個人差があるため、眼科医に相談し、指示に従うようにしてください。
ブルーライトを極力避ける
ブルーライトは光が散乱しやすく、目に映る像がぼやけやすくなります。すると、ピントを合わせるために通常より多くの負荷が目にかかり、疲れやすくなってしまうといわれています。パソコンやスマートフォンは日常的に使うものなので、自然とブルーライトを浴び続けてしまいがちですが、適度に休憩をはさむようにしたり、ブルーライトをカットするメガネや保護フィルムなどを使用してみるとよいかもしれません。
まとめ
夕方や夜になると目がかすむのは、疲れが蓄積しているからといえます。なるべく目に負担のかかるようなことは避け、症状が続いたりひどくなったりした場合は、眼科へ相談して早めに対処するようにしましょう。
(※)「夕方老眼」は、医学用語ではなく造語です。


