不正乱視とは?症状や見え方・矯正方法について
不正乱視とは?
そもそも乱視とは、角膜や水晶体のゆがみにより光の屈折が不均一になり、外から入ってきた光が1点で焦点を結ばなくなってしまう状態です。乱視は大きく分けて、正乱視、不正乱視の2種類があり、正乱視は角膜や水晶体が一方向にゆがんでいる状態で、不正乱視は一般的に角膜の表面が不規則にゆがんでいる状態となります。
不正乱視の症状と仕組み
不正乱視の場合、角膜の表面が不規則にゆがんだり、表面にデコボコができていたりするため、焦点が多数できてしまう状態となります。その結果、安定した見え方を得るのが難しくなります。
乱視の見え方
正視の人は、遠くの景色がはっきりと見ることができます。一方、乱視の人は、焦点が1点に結ばれないため、ぼやけたり二重に見えたりします。
たとえば、夜に月を見たときに、乱視が無い場合、ひとつの月がはっきり見えます。乱視の場合は、ゆがみの方向によって、縦にブレて見えたり、横にブレて見えたりします。
場合によっては、乱視以外の原因がある可能性もあるため、自己判断はせず、眼科で検査してもらいましょう。
不正乱視の矯正方法
正乱視は、ハードコンタクトレンズだけでなく、ソフトコンタクトレンズやメガネでも矯正可能です。しかし、角膜の表面がデコボコになっている不正乱視の場合、ソフトコンタクトレンズやメガネでは矯正できないため、ハードコンタクトレンズでの矯正が必要になります。
ハードコンタクトレンズは素材が硬く、角膜の形に沿って変形することはありません。そのため、レンズと角膜の間にある涙も、レンズとしての役割を果たします。これを涙液レンズ、と言います。この涙液レンズにより、角膜の不整な形状による不正乱視を矯正することができるのです。
ソフトコンタクトレンズでは不正乱視の矯正ができないのは、やわらかいために、涙液レンズがほとんど形成されないためです。
まとめ
不正乱視かな?と思ったら、適切な視力矯正を行うためにも、眼科を受診するようにしましょう。
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