【簡単】自分でできる老眼度数のセルフチェック方法!

【簡単】自分でできる老眼度数のセルフチェック方法!

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【簡単】自分でできる老眼度数のセルフチェック方法!

「最近、スマートフォンの文字が見づらくなってきた」、「以前よりも雑誌や本を目から遠ざけないと文字が読みにくくなった」などと感じることはありませんか?このような症状は、老眼(老視)が始まったサインかもしれません。この記事では、自分でできる老眼度数のセルフチェック方法のほか、老眼鏡や遠近両用コンタクトレンズ使用時の注意点、さらに、最近若者に多くみられる「スマホ老眼」について解説します。
作成日: 2022/12/15
更新日: 2024/05/16

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目次

 

簡単!自分でできる老眼度数チェック方法!

「近くの物が見づらい」と感じたら、老眼なのかを確認してみましょう。

老眼であるかは、近点距離を測定することで確認することができます。近点とは、近視や乱視などの「屈折異常」がない状態(眼鏡やコンタクトレンズで矯正をした状態)でピントを合わせることができる目から最も近い位置のことで、近点距離は加齢と共に長くなっていきます。近点距離は普段見るもの(携帯、お仕事の書類、雑誌、新聞、楽譜など)を使って簡単にセルフチェックすることもできます。しかし、左右の度数が大きく異なる方、メガネやコンタクトレンズで近視や乱視を完全に矯正できていない方はこのセルフチェックで老眼かどうかを確認することはできませんので、眼科を受診して医師の診断を受けてください。

まず、普段メガネやコンタクトレンズを使用している方は、これらをつけた状態で準備してください。そして、顔の前で携帯や雑誌など普段見るものを自分の方に向けた状態にして、少しずつ遠ざけていきます。最初は文字がぼやけて見えますが、遠ざけていくと文字がはっきりと見えるようになる位置があります。この位置が「近点」です。

近点が目から30センチ以上離れると、老眼鏡が必要と言われています。近点距離には個人差があるのであくまでも目安ですが、20歳で12cm前後、30歳で14cm前後、40歳で20cm前後と、10代以降少しずつ長くなっていきます。ほとんどの人は、本やスマートフォンを目から30~40cm離して見るため、近点がこの位置に達する中年以降になってはじめて、近くが見えづらいことに気づきます。

イメージ図

*近点の距離には個人差があります。上記の数値はあくまで目安です。

近点距離を確認した結果、老眼鏡が必要であることがわかったら、今度は老眼度数をチェックしてみましょう。大まかな目安として、下に示した基準を利用できます。

しかし、実際に老眼鏡を使いはじめるときは、最初に正しく度数を測ることが重要です。自己判断で適当に度数を決めてしまうと、はっきりと見えないばかりか、かえって目にストレスを与えてしまうこともあります。また、見え方の変化が白内障や緑内障といった他の病気によって引き起こされていることもありえますので、見えにくさを感じたらまずは眼科を受診して検査を受けましょう。

一般的な老眼度数の目安
【+1.0】 最近、近くが見えにくくなったと感じる
【+1.5】 手元から40~50センチほど離して文字を読む
【+2.0】 手元から50~60センチほど離して文字を読む
【+2.5】 手元から60センチ以上離して文字を読む

若者にも起こり得る「スマホ老眼」

老眼の症状を自覚するのは40歳以降といわれていますが、最近は、20~30代の若い人にも「手元の文字が見づらい」、「本などを目から少し離すと文字が読みやすくなる」といった老眼のような症状が出て、眼科を受診するケースが増えています。このような症状は、特にスマートフォンを長時間使用している人に多く見られることから、「スマホ老眼」と呼ばれています。

スマホ老眼とは、至近距離でスマートフォンなどを見続けることにより、目がピント調節をうまくできなくなってしまった状態のことで、加齢によって起きる老眼とは違うものです。文字が見づらくなる症状の他に、「スマートフォンやパソコンを使用した後、遠くを見るとかすんで見える」、「夕方以降、見えにくくなる」などの症状が出ることがありますが、これらの症状は多くの場合一時的であり、十分に目を休ませると改善することが多いようです。

スマートフォンの使用時間が長い人ほど、ピント調節力が弱い傾向にあるという報告もありますので1)、長時間使用してしまう習慣のある人は、スマートフォンとの付き合い方を見直してみましょう。

また、スマホ老眼の症状を放置していると、肩こりや頭痛など、身体全体の不調が出てくることもあります。「まだ若いから大丈夫」などと放置せず、少しでも目の異常を感じたら早めに眼科を受診しましょう。

遠近両用コンタクトレンズ・老眼鏡使用に関する注意点

遠近両用コンタクトレンズ・老眼鏡の度数が合っていない場合

遠近両用コンタクトレンズや老眼鏡を使っても近くが見えにくい場合は、度数が合っているか眼科で調べてもらいましょう。度数が合っていないものを使い続けると、物が見えにくいため目が疲れてしまいます。

また、見たいものの距離によって、老眼鏡を適切に使い分けることも大切です。遠近両用の老眼鏡は、手元から遠くまで見えるため、外出や車の運転、アウトドアに向いています。一方、中近両用の老眼鏡は、手元からおおむね室内までの範囲を見るのに適しており、家事やデスクワークなどの屋内作業向きです。必要に応じて外出用と室内用を使い分けるなど、自分の生活スタイルに合わせて目に負担のかからないレンズを選びましょう。

遠近両用コンタクトレンズ・老眼鏡の買い替え時期

老眼は60歳くらいまで徐々に進行していくため、数年経つとコンタクトレンズや老眼鏡の度数が合わなくなることがあります。見えにくさを感じたら、早めに度数を確認してもらい、自分の目に合ったものに買い替えましょう。見え方にあまり変化がない場合でも、2~3年おきに度数をチェックしてもらうことをおすすめします。

遠近両用コンタクトレンズ・老眼鏡を使用すると度数は悪化するの?

遠近両用コンタクトレンズや老眼鏡を使用すると、楽にものを見ることができるため、目への負担が減り、疲労感も軽減します。「老眼鏡を使うと老眼の進行が早くなるのでは?」と心配になる方もいるようですが、そんなことはありません。近点距離は老眼鏡が必要と感じる年齢を過ぎると急激に遠ざかります。この時期が老眼鏡を使い始める時期と重なっているのでそのように感じるだけで、老眼鏡を使ったから老眼が進行した訳ではないのです2)。目の疲れを軽減させるためにも遠近両用コンタクトレンズや老眼鏡を適切に使用して、老眼と上手に付き合っていきましょう。

老眼には便利な遠近両用コンタクトレンズも

老眼になるまでは視力が良くてメガネをかける必要がなかった人や、ずっとコンタクトレンズを使ってきた人は、本やスマートフォンなど、近くのものを見るときにわざわざ老眼鏡をかけるのが面倒だと感じるかもしれません。

このような場合は、遠くから近くまで自然に見える遠近両用コンタクトレンズを使えば、近くを見るたびに老眼鏡をかけたりはずしたりする必要が少なくなります。

アキュビュー® の遠近両用コンタクトレンズは、視線を動かさなくても、遠くと近くが両方自然に見えるよう設計されています。異なる度数の部分を同心円状に配置することで、さまざまな距離のものにピントが合うよう工夫されているのです。

*見え方には個人差があります。

イメージ図

*イメージ図は構造の一例です。

遠近両用コンタクトレンズも老眼鏡と同様、見え方に慣れるまである程度時間がかかりますが、老眼度数が低いうちに使い始めたほうが慣れるまでに時間がかからないとされていますので、遠近両用コンタクトレンズに興味のある方は、早めに試してみるとよいでしょう。

遠近両用コンタクトレンズには、一般的なコンタクトレンズと同様、ハードタイプとソフトタイプがあります。まずは眼科医に相談して、自身の目に合ったレンズを処方してもらいましょう。

まとめ

老眼は、年齢を重ねることで誰もが経験する現象ですので、過度に悲観する必要はありません。現在は、遠近両用のメガネやコンタクトレンズなどが登場しており、これらをうまく利用することで、老眼になっても快適に過ごすことができます。

ただし、「ものが見えにくい」などの症状は、目の病気が原因で現れることもあります。見え方に変化を感じた場合は、老眼と決めつけずに一度眼科を受診しましょう。

参考文献

  1. 鈴木柚流、新潟医療福祉学会誌 19(1), 67-67, 2019
  2. 梶田雅義、視覚の化学 29, 99-102, 2008

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