翼状片とは?症状やコンタクトレンズ装用との関係について
翼状片とは?
翼状片とは、しろ目の表面を覆っている結膜が、角膜(くろ目)に向かって翼のように広がって侵入してくる症状があらわれる病気です。
翼状片の侵入が進むと、角膜にゆがみを起こし、乱視の原因となります。さらに進行して、くろ目の中心にある瞳孔にまで達すると、視力障害につながる可能性もあります。
環境省によると、翼状片は一般的に30歳以降に発症しやすく、特に、日差しの強い屋外での活動時間が長い人などによく見られ、紫外線をはじめとする外的刺激が発症に関連している可能性が高いようです。
翼状片は進行は遅いですが、視機能に影響を及ぼす場合、手術が必要になります。手術をしても再発することもあります。くろ目の変化に気づいたら、早めに眼科を受診するようにしましょう。
紫外線が目に与える影響
紫外線は、夏だけではなく、一年中私たちの身体に降り注いでいます。紫外線を浴びて日焼けをするのは肌だけではなく、目も紫外線の影響を受けています。日焼け止めなどで顔や身体のUVケアをする人は多いかもしれませんが、意外と忘れられがちなのが目の紫外線対策です。
目が紫外線を浴び続けてダメージが蓄積すると、翼状片や紫外線角膜炎、白内障などさまざまな目の病気の原因となる可能性があります。こうしたリスクを考えると、肌だけでなく、目へのUV対策もしっかり心がけたいものです。
翼状片とコンタクトレンズの関係性
前述したとおり、翼状片の発症には紫外線が関係しているといわれているため、目の紫外線対策が予防につながる可能性があります。
サングラスなども有効ですが、紫外線は正面からだけでなく、レンズの横や上下の隙間からも入ってきます。また、空からの紫外線だけでなく、地面からの照り返しにも注意が必要です。
そこでおすすめなのが、UVカット*コンタクトレンズの併用です。コンタクトレンズは直接目にのせて使うので、サングラスの隙間から入り込む紫外線対策になります。日差しの強い屋外スポーツや野外でのレジャーなど、アクティブに活動するときにもぴったりです。万全を期するなら、UVコンタクトレンズとサングラスを併用するといいでしょう。
まとめ
「翼状片」そのものは悪性ではありませんが、ひどくなると視力低下につながる可能性もあります。翼状片の発症に関係しているといわれている紫外線の対策として、UVカットコンタクトレンズを装用するのもひとつの方法となるため、UVカットコンタクトを検討したい場合、眼科医に相談してみてください。
*UV吸収剤を配合したコンタクトレンズは、UV吸収サングラスなどの代わりにはなりません。