誤ったコンタクトレンズの使用で起こりうる目のトラブルとは?
コンタクトレンズの誤用による目のトラブルに注意
コンタクトレンズは直接目にのせて使うものです。眼科医の指導に基づき正しく使わなければ、さまざまな目のトラブルを引き起こしかねません。普段のコンタクトレンズの使用法について振り返り、間違った使い方をしていないか改めて確認しましょう。
誤ったコンタクトレンズの使用例
- 使用期間を守らない
- レンズの貸し借りをする
- レンズに触れる前に手を洗わない
- ソフトコンタクトレンズを水道水で洗う
- レンズのこすり洗いをしない(再使用しないタイプのコンタクトレンズを除く)
- レンズをつけたまま寝てしまう
誤ったコンタクトレンズの使用で起こりうる目のトラブル
誤ったコンタクトレンズ再使用しないの使用で起こりうる目のトラブルのうち、代表的なものをいくつかご紹介します。気になる症状がある場合は、できるだけ早く眼科を受診しましょう。
巨大乳頭性結膜炎
上まぶたの裏側に乳頭と呼ばれるブツブツができ、異物感や充血、目やにが増えるなどの症状を伴います。また、レンズがずれたり、汚れてしまうことがあります。こすり洗いを怠っていたり、使用期間を過ぎたコンタクトレンズを装用していたりすると、原因の一つになります。ただ、正しく使っていても製品との相性が良くないことで生じる場合もあります。
角膜新生血管
角膜には血管がないため、涙を介して大気から酸素を取り込んでいます。コンタクトレンズを適切な装用時間・使用期間を超えて使用して酸素不足に陥ると、角膜に血管が侵入してきて酸素不足を補おうとします。それが角膜新生血管です。コンタクトレンズをつけたまま寝てしまうのも、角膜の酸素不足の原因になります。
角膜びらん
角膜上皮が部分的にはがれている状態です。痛みや充血をともないます。コンタクトレンズをつけたまま眠ったり、使用期間の過ぎたレンズを使用し続けたりするなど、誤ったコンタクトレンズの使用によって起こることがあります。正しく使用していても、ドライアイがあると、目にキズができることがあります。小さな目のキズは自覚症状もないので、気づかずにレンズの装用を継続していると角膜びらんに発展してしまうこともあります。自覚的に異常がなくても定期検診が必要な理由がわかりますね。
トラブルを未然に防ぐために守るべき4つのルール
コンタクトレンズの使用によるトラブルを未然にふせぐために、以下の「4つのルール」を守りましょう。
眼科医の検査・処方を受ける
コンタクトレンズは高度管理医療機器に指定されており、眼科医による検査・処方が大切です。カラーコンタクトレンズを使う場合も、眼科を受診しましょう。
正しい装用方法を守る
決められた装用時間を超えて使ったり、使用期間を過ぎたレンズを「まだ使えそう」と使い続けたりするのはNGです。眼科医の指示に従って、正しい装用方法を守りましょう。
定期的に目の検査を受ける
自覚症状は特になくても、定期検査で視力の変化や目のトラブルが発見されることがあります。
適切なレンズケアを行う
お手入れの必要なコンタクトレンズを使用している場合、眼科医から指示されたケア用品を使って、正しいレンズケアを行いましょう。
まとめ
コンタクトレンズは正しく使えばとても便利なものですが、不適切な使い方をすると目のトラブルにつながる可能性があります。眼科医の指示や取扱説明書に書かれている使用方法を守って、正しく装用しましょう。
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