ベースカーブ(BC)とは?自分に合ったコンタクトレンズ選びとは?

ベースカーブ(BC)とは?自分に合ったコンタクトレンズ選びとは?

ベースカーブ(BC)とは?自分に合ったコンタクトレンズ選びとは?

コンタクトレンズを安全に使用するには、自分の目に合ったコンタクトレンズを選ぶ必要があります。私たちの目には個人差があるため、誰もが同じレンズを使用するわけにはいかないのです。<br>コンタクトレンズを選ぶ際に重要な情報の1つに、ベースカーブ(BC)というものがあります。ここでは、「BCとは何か」、「自分の目に合っていないコンタクトレンズを装用していると、どのようなリスクがあるのか」といった点を解説します。
作成日: 2023/01/17
更新日: 2024/03/11

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目次

 
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コンタクトレンズのベースカーブ(BC)とは?

コンタクトレンズの製品表示に書かれている「ベースカーブ(BC)」とは、レンズの曲がり具合を示す数値のことです。
私たちの目の丸みには個人差があるため、ハードコンタクトレンズの形状にも多様性が必要です。このコンタクトレンズの形状を示すものの一つがBCです。

ベースカーブ(BC)の数値の意味

ベースカーブ(BC)の値は、レンズが描いているカーブと同じ丸みを持っている円の半径(曲率半径)として表されます。たとえば、BCが「9.0」と表示されている場合、そのレンズの内面のカーブが半径9.0mmの円の円周に等しいことを示しています。
BCの数値が大きいほど、レンズの描くカーブは緩やかで、逆に数値が小さいほど、カーブが急であるといえます。

イメージ図

ベースカーブ(BC)はどうやって知ることができるの?

目がどのようなカーブを描いているのかを調べる眼科での検査により、自分の目に合った適切なベースカーブ(BC)を知ることができます。ハードコンタクトレンズの場合には、この検査が必要です。
眼科では、コンタクトレンズを処方する際に、「角膜曲率半径」を測定します。角膜曲率半径とは、目の表面を覆っている「角膜」が描いているカーブの度合いのことです。日本人の平均的な角膜曲率半径は、7.5~8.23mmと言われています。
角膜曲率半径がわかったら、固い素材でできているハードコンタクトレンズの場合には、この値に基づいて検査用レンズのBCを選択します。BCの選択方法は、コンタクトレンズの種類によって異なりますが、ハードコンタクトレンズ製品では、目の形状とぴったり合うように、BCが0.05mm刻みで用意されている場合が多いです。一方、ソフトコンタクトレンズは柔軟性のある素材でできているので、ハードコンタクトレンズほどBCを厳密に選択する必要はありません。ソフトタイプ、ハードタイプともに、角膜曲率半径の値は参考にしますが、「フィッティング検査」の中で個人の目に合うレンズを探していきます。フィッティング検査では、検査用レンズを使って、レンズの中心が黒目の中心と一致しているか(センタリング)、まばたきに伴って目の上でレンズが適切に動くか、を確認していきます。なお、多くのソフトコンタクトレンズは、BCが8.3~9.0mmの範囲で設計されています。

以上のように、自分の目に合ったレンズを選択するには、眼科で精密な検査を受ける必要があります。特にレンズの種類を変更する場合は、BCが同じだからといって使用できるとは限りませんので、眼科を受診して適切なレンズを処方してもらってください。

自分の目に合わないコンタクトレンズを使用するリスク

自分の目に合わないコンタクトレンズを装用していると、次のようなトラブルを招いてしまう可能性があります。

目がゴロゴロする・充血する

コンタクトレンズが自分の目に合っていないと、目がゴロゴロして異物感をおぼえることがあります。特に、レンズのフィッティングがきつい場合には、目が締めつけられるような圧迫感・不快感がある場合があり、このような状態は目だけでなく精神的にもストレスがかかります。ソフトコンタクトレンズの場合でも、適正なフィッティングでないと、レンズのふちが結膜(白目)に当たり、痛みや充血が起こることがあるほか、結膜が傷ついてしまうこともあり、装用感も悪くなります。

ズレやすくなる・外れやすくなる

逆に、レンズのフィッティングが緩いと、レンズがズレたり、外れたりしやすくなります。特にハードコンタクトレンズの場合には、目がゴロゴロしますし、ソフトコンタクトレンズの場合にも装用感が悪くなります。さらに、レンズを頻繁につけ直すことになり、目や目の周囲を手で触る回数が増えるため、目を傷つけたり、細菌感染を招いたりするリスクが高まります。

目に負担がかかり体調が悪くなる

以上のような原因で、自分の目に合っていないレンズを装用していると、目が疲れて眼精疲労につながることがあります。ひどい場合には、肩こりや吐き気、頭痛といった、目以外の部位に症状が現れるケースもあります。

このようなトラブルを避けるために、きちんと眼科で検査を受け、自分の目に合ったコンタクトレンズを処方してもらいましょう。トラブルを起こさないようにするのはもちろんのこと、自分の目に合わないコンタクトレンズを装用していると、装用感や安全性、見え方にも影響が出てきてしまいますので、面倒臭いからと言って、他人のコンタクトレンズを使用したり、自己判断で適当に選んだコンタクトレンズを装用したりしてはいけません。

自分の目に合ったベースカーブ(BC)の見つけ方

上記の解説のとおり、コンタクトレンズに関連したさまざまなトラブルを防ぐには、自分の目に合ったレンズを選ぶことがとても重要ですので、次のような方法で必ず確認しておきましょう。

眼科で検査を受ける

ハードコンタクトレンズのベースカーブ(BC)が適切であるかどうかを知るには、目の表面の丸みの指標である「角膜曲率半径」を眼科で測定してもらう必要があります。角膜曲率半径は、オートレフケラトメータという検査機器(のぞくと気球などが見える機器)などを使って測定します。

眼科での検査の流れの関連リンク:https://acuvuevision.jp/article/239

レンズデータを確認する

自分が購入したコンタクトレンズのベースカーブ(BC)は、コンタクトレンズの外箱やレンズのパッケージで確認することができます。
コンタクトレンズのパッケージには、BCのほかにも次のような情報が書かれています。
D:頂点屈折力(球面度数)
DIA:直径
EXP:使用期限
CYL:円柱屈折力(乱視度数、乱視コンタクトレンズの場合のみ)
AXIS:円柱軸(乱視コンタクトレンズの場合のみ)
ADD:加入度数(遠近両用コンタクトレンズの場合)

処方箋についての関連リンク:https://acuvuevision.jp/article/160

まとめ

コンタクトレンズは直接目にのせて使うものです。眼科で検査を受けて、自分の目に合うコンタクトレンズを処方してもらいましょう。

参考サイト

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