コンタクトレンズ装用中に目が疲れるのはなぜ?疲れを感じた時の対策
「目が疲れる」とは
そもそも目が疲れる、とはどのようにして起こるのでしょうか。
モノを見る時、目はピントを合わせようとして目の筋肉を使って調節しています。近くを見る時は目の筋肉が緊張することで水晶体の厚みを増し、遠くを見る時は目の筋肉の緊張を緩めて水晶体の厚みを減らして調節しているのです。そのため、ずっと近くを見続けていると、目の筋肉は常に緊張状態となって、疲れやすくなってしまうことがあります。
また、さまざまな理由で目が無理にピント調節をしている状態が続いても、やはり目のが疲れやすくなってしまいます。つまり、目の筋肉を働かせる状況では、目は疲れやすくなってしまうのです。
コンタクトレンズと目が疲れる関係
コンタクトレンズ装用中に目が疲れるという方は、次のような点を注意してみましょう。思いがけない疲れ目の原因が潜んでいるかもしれません。
乾燥による目の疲れ
勉強中や仕事中、集中してモノを見ているとまばたきの回数が減ってしまう傾向にあり、目の表面が乾きやすくなります。また、コンタクトレンズの装用により目の表面(レンズの表面)の涙が裸眼時と比較し薄く不安定となります。目の表面の涙の厚みが不均一になると、ぼやけて見えてしまいます。すると、それを何とか調節しようとするため、目が疲れてしまうことがあります。
意識的にまばたきの回数を増やしたり、コンタクトレンズ用の目薬を使うようにしてみましょう。
度数が合っていないことによる目の疲れ
コンタクトレンズを装用中に、自分では見え方に問題がないと思っていても、実は度数が合っていないこともあります。それは時間の経過とともに目の状態が変化することがあるからです。例えば、近視や遠視が進行した、老眼が始まった、乱視が強くなったなどで、徐々にコンタクトレンズの度数が目に合わなくなってしまうのです。
視力は徐々に変化しますし、目がピント合わせをして”見えるようにしてしまう”ことができる場合もあります。そのため、自分では眼で起きている変化も、目がピント合わせをしていることも、気が付かないということも起こり得ます。すると、目に負担をかけ続けることになり、目が疲れるなどの症状があらわれます。
目の疲れが気になる場合は放置せず、眼科医に相談するようにしましょう。視力に変化があれば改めて処方をしてもらった上で、目に合った度数のコンタクトレンズに交換しましょう。
まとめ
コンタクトレンズ装用時に目が疲れる原因をいくつかご紹介してきました。「目の疲れ」といってもさまざまな理由があり、場合によって緩和のために行うべきことが異なってきます。そのため、近頃目の疲れが気になるな…という方は放置してしまうのではなく、眼科医に相談するようにしましょう。