アキュビュー® 【公式】(瞳の情報室) 瞳と明るさのいい関係
秋もだんだんと深まってきました。
みなさんは「○○の秋」と言うと、何を最初に連想しますか?スポーツ?芸術?やっぱり食欲?
秋の夜長、おいしい食事と楽しい会話もいいものですが、一人静かに本に向かう……というのも充実した時間の過ごし方のひとつですよね。
読書と言えば、子供のころ「暗いところで本を読んじゃダメ」と注意された記憶はありませんか?確かに暗いところで本を読むと、目が疲れる……と感じる方が多いようです。
そこで気をつけたいのが、文字を読んだり液晶の画面を見たりするときの「部屋の明るさ」。
どの程度の明るさが読書などの作業に適しているのか、その目安をお伝えします。
日本の標準規格であるJIS(日本工業規格)によると、一般家庭のリビングなどで読書や勉強をするときの明るさは300~1000ルクスが基準となっています※1。300ルクスの明るさは、6畳ぐらいのお部屋で60ワットの白熱灯3個分程度です。
なお、オフィスなどの事務室では、500~1000ルクスが推奨されています※2。
また、PCを使用しているときは、VDT症候群に注意が必要です。VDT症候群とは、コンピュータのディスプレイなど表示機器を使用した作業を長時間続けることにより、目や身体に疲れの症状がでる病気のこと。これを防ぐため、ディスプレイ画面上の照度を500ルクス以下、書類やキーボードなど手元は300ルクス以上を目安にするといいようです※3。
ご自分のお部屋の明るさを詳しく知りたい方は、市販されている家庭用の照度計を用意して、調べてみるのもいいかもしれません。
※1.2 JIS 照明基準総則
※3 厚生労働省 VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが東京大学名誉教授・増田寛次郎先生監修のもと、編集しています。