アキュビュー® 【公式】 目目(マメ)知識 四角く、丸く、目は変幻自在に変化する!?

 

人の性格や感情を、図形になぞらえて表現した熟語や慣用句を紹介します。例えば、四角四面(しかくしめん)。ひどくまじめで堅苦しいこと、非常にかしこまっているさまを表す言葉です。もちろん四角四面な応答をする人が、皆、四角い面(つら)をしているわけではありません。ちなみに「まじめ」という言葉はもともと、目をしきりに瞬いて真剣な顔をしている様子のこと。これが転じて、本気でやること、誠実な、の意味になりました。

 

 

目は感情で変化する。

目を、図形になぞらえて表現したフレーズに、「目を三角にする」というのがあります。怖い目をして怒っている様子です。目がつり上がり、三角形になった状態が目に浮かびます。目角(めかど)を立てて、他人の欠点を非難している時にも、同じように三角形の目をしているのかもしれません。

「目を丸くする」は、驚いて目を見はる様子。文字通り、目が丸くなっている状態です。似たような表現に「目が点になる」があります。漫画で、驚いた人の目を、点で描写したことから生まれた言葉です。1980年代後半に登場した俗語で、若者たちの間では「目が点!」と略して感嘆詞のように使われるようになりました。

 

 

ヨーロッパでは、目が四角になることも!?

所変われば品変わる。慣用表現も例外ではありません。海外に目を向けると、日本で使わないユニークな比喩表現に出会えます。ヨーロッパには、子供たちがあるものに夢中になっているときに使う、目が四角くなる、というフレーズがあります。そのあるものとは、テレビです。「テレビばかり見ていると、目が四角くなっちゃうよ」という具合に使います。テレビに夢中の子供を茶化して言う表現ですから、実際に、目が四角くなるはずもありません。そうとわかってはいても、テレビに夢中の子供たちが、はたして四角い目をしているものなのか、覗き見てみたい気がしませんか?