アキュビュー® 【公式】 目目(マメ)知識 困難を乗り越えるための「鳥の目、虫の目、魚の目」

 

物事に行き詰まった時、視点を変えることで解決へ近づくことがあります。物事を見る視点には人により癖があるので、その癖に気づき、それを変えることができれば、それまで見えてこなかった答えをみつけられる可能性が高まります。これが「鳥の目、虫の目、魚の目」です。

 

 

鳥の目

鳥たちには、細部が目に入りません。かわりに、広い視野を持っています。つまり「鳥の目」とは、物事の全体像を見渡す視点のことです。多くの人は、問題を抱えると、問題そのものに目が行きがちになります。しかし、全体を捉える視点が持てれば、解決のきっかけが見えるかもしれません。大きな目標を忘れずにいることで、目先の小さな問題を乗り越えていけるのに似ています。

フクロウの目には、高感度な網膜の他に、動くものを認識しやすくする特殊な膜や、左右別々にものを見る機能が備わっていて、暗闇での狩りを可能にしています。言うまでもなく人間の目にこうした機能はありません。しかしこれほど優れたフクロウの目も万能ではなく、日中はほとんど役にたちませんし、色の識別もできません。

 

 

虫の目

虫は地中・地表の狭い範囲に暮らしています。そんな虫たちは、人間の目が届くことのない細かい視点を持っています。つまり「虫の目」とは、通常よりもはるかに細かいところを注意深く見る目のことです。鳥の目と正反対の視点です。大きな目標を達成するために、いくつかの小さな目標を作り、それらを達成していく。一足飛びに大きな目標を達成することが困難でも、地道にコツコツと前に進むことで大きな目標に近づくことができるのです。

 

 

魚の目

水の流れや潮の満ち引きに身をおく魚は、常に流れを感じながら生きています。「魚の目」とは、大きく言うと、時代の変化をとらえて先を読む視点であり、小さくは、周囲の空気を読み、相手の都合などに配慮した視点を持つことです。「デートしてください。」と誘えば身構えてしまう相手に「おいしいレストランがあるので、いっしょに行きませんか。」と声をかけてみると、返答に違いがでるかもしれません。これは、相手の立場に立った視点を持つ「魚の目」の一例と言えるでしょう。

 

すでにおわかりのように、いずれの視点にも優れた点とそうでない点があります。つまり、問題解決に大切なのは、異なる視点を使い分けて複数の目を持つことなのです。