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カラーコンタクトレンズって、サングラスの代わりになるの?

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黒目を大きく見せたり、虹彩の色を変えてお洒落を楽しむカラーコンタクトレンズ。カラーコンタクトレンズは周辺部に色素がついていますが、レンズ中央部は透明なため、サングラスの代わりにはなりません。ただし、UVカット※1機能つきのコンタクトレンズを選べば、目の紫外線対策も期待できます。ただし、紫外線を完全にカットするわけではないため、サングラスや帽子などと併用するのがお勧めです。

目に入る紫外線の大半は黒目(角膜)で吸収され、角膜を通過した紫外線もほぼ水晶体で吸収されます。残りの1~2%が水晶体を通過して網膜に達すると言われ、紫外線による目の影響は主に目の表面と白内障になります。
紫外線量は季節や時間によって変化するものの、1年中地上に降り注いでいます。雪面など特に紫外線の強い反射を浴びると、角膜が炎症を起こして痛みや充血などの症状が出る場合があります(紫外線角膜炎)。そのほか、球結膜(白目)が翼状に角膜に侵入する翼状片という病気があり、農業や漁業など長時間の紫外線暴露を受ける人に生じやすいことから紫外線が発症に関与すると考えられています。また、白内障は主に加齢とともに発症しますが、中でも皮質白内障というタイプは紫外線との関与が知られています※2

■一日の紫外線量の変化

このように、紫外線は少なからず目に影響するため、外出するときは紫外線から目を守るためにしっかりと対策をしましょう。以下のような対策がおすすめです。

  • つばのついた帽子をかぶる
    つばのついた帽子で直射日光をさえぎります。しかし、つばのついた帽子だけでは、大気中の散乱光や照り返しによる紫外線をカットするのは難しいとされています。
  • UVカットサングラスをかける
    UVカットサングラスを適切に使用すると、紫外線を約90%カット※3できると考えられています。
  • UVカットコンタクトレンズを装用する
    UVカットコンタクトレンズは黒目全体をカバーするので、サングラスのすき間から入ってくる紫外線対策にもなります。

一番効果的な紫外線対策は、「つばの広い帽子」+「UVカットサングラス」+「UVカットコンタクトレンズ」の3つを組み合わせることです。紫外線を浴びると日焼けすることはよく知られていますが、近年、目から入る紫外線で皮膚のメラニンが増える(日焼けしやすくなる)との研究報告もあります。目の健康だけでなく日焼け予防にも紫外線対策は重要です。特に夏の日中や雪山など特に強い光が降り注ぐ環境では、目が紫外線を浴びすぎることのないよう、しっかりとした対策を心掛けましょう。

※1 UV吸収剤を配合したコンタクトレンズは、UV吸収サングラスなどの代わりにはなりません。本製品の使用と、紫外線に起因する眼障害リスク低減の関係については、臨床試験において確認されておりません。
※2 これらの眼病が、すべて紫外線の影響で起きるわけではありません。
※3 Steven A. et al. Spectral Evaluation of Eyeglass Blocking Efficiency of Ultraviolet/High-energy Visible Blue Light for Ocular Protection. Optom Vis Sci 2019; 96(7), 513-22

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが、 ひがしはら内科眼科クリニック・副院長 東原尚代先生監修のもと、編集しています。