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乱視用コンタクトレンズは、どうやって乱視を矯正するの?

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乱視は、角膜が球形ではなく、ラグビーボールのような歪んだ形になっていることで起こります。角膜の縦と横で屈折力が違うため、網膜上でピントを1点に合わせることができずに物がぶれて見えるのです【図1】。このような乱視を「正乱視」といい、ハード、ソフトどちらのコンタクトレンズでも矯正できます。一方、角膜の表面がデコボコになっているために起こる「不正乱視」では、ソフトコンタクトレンズでは矯正できず、ハードコンタクトレンズでの矯正が適しています。
乱視用コンタクトレンズは、特定の方向の光のみを屈折させることのできる「円柱レンズ」を使って乱視を矯正します【図2】。たとえば、角膜の縦の屈折力が強い場合、縦方向の光を円柱レンズで網膜上に焦点を合わせることで、角膜の横から入った光と1点で焦点を結ぶようになります。
このように乱視矯正の場合、角膜の歪みの「向き」と円柱レンズの「向き」をぴったり合わせることで、初めて乱視を矯正できます。そのため乱視用のレンズには、たとえ寝っ転がったり、首をかしげたりしても、レンズが目の中で正しい位置(方向)に安定するようにさまざまな工夫がされています。

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ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが、 ひがしはら内科眼科クリニック・副院長 東原尚代先生監修のもと、編集しています。