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Q

どうしてアレルギーで目がかゆくなるの?

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A

アレルギーで目がかゆくなるのは、身体が異物に対して過剰に防御反応を起こすからです。
花粉やダニなどのアレルゲンが目に入ると、IgEという抗体が反応し、血管や皮膚、粘膜などに多く存在する肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンが大量に放出されます。このヒスタミンが目の血管や知覚神経に作用すると、充血や強いかゆみを引き起こします。これをアレルギー性結膜炎といいます。
健康な状態では、目の表面の細胞どうしが強く結合して「バリアー」として働き、アレルゲンなどの異物をはねのけることができます。目がかゆいからといって目をこすってしまうと、目の表面を傷つけてしまう結果、バリアー機能が障害されアレルゲンの侵入を許してしまうことに。また、こすることで充血が助長され、さらにアレルギー反応が増すので注意しましょう。
コンタクトレンズを装用しているときに目がかゆくなったら、こすらずにレンズをはずして、人工涙液などの目薬でアレルゲンを洗い流しましょう。アレルギー性結膜炎時のコンタクトレンズ装用については、自己判断をせずに早めに眼科を受診し、眼科医の指導に従ってください。

目の基礎知識

アレルギー反応の主役 IgE・肥満細胞・ヒスタミン」

花粉などのアレルゲンが体内に入るとIgEが作られます。アレルゲンの侵入が繰り返されるとIgEは蓄積され、肥満細胞の表面にくっつき、アレルゲンの侵入に備えるようになります。再びアレルゲンが体内に侵入すると、アレルゲンはIgEと結合して、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が大量に放出されます。

1.花粉などのアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が目に侵入する。

2.IgE抗体がつくられ、肥満細胞と結合する。

3.再びアレルゲンが侵入すると、アレルゲンがIgE抗体と結合。肥満細胞からヒスタミンが大量に放出される。

4.ヒスタミンは、目の知覚神経などを刺激して炎症(充血やかゆみ)を引き起こす。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが、ひがしはら内科眼科クリニック・副院長 東原尚代先生監修のもと、編集しています。