アキュビュー®【公式】(EYE LIFE アカデミー) ブルーライトと体内時計
「体内時計」を調整するブルーライト
よく耳にするブルーライトは、目に見える太陽の光(可視光線)の中でも波長が短く、目の奥の網膜まで届く強いエネルギーを持った光です【図1】。私たちの体は、たとえ時計がなくても、朝起きて夜眠るという一定のリズムで動いています。これをサーカディアンリズムと呼びますが、ブルーライトはこのリズムに影響を与える要因の一つと考えられています。太陽の光を浴び、目がブルーライトの刺激を受けると、脳が「朝だ」と判断して活動状態となり、日没とともにブルーライトが減少すると「夜だ」と判断して休息状態となるといわれています。私たちはブルーライトを手掛かりの一つにして、1日を一定のリズムで過ごしているのです。
眠る前はパソコンやスマートフォンを控えめに
しかしブルーライトは太陽の光だけでなく、パソコンやスマートフォン、LED照明にも含まれており、私たちの生活は昼夜問わずブルーライトを浴びる時間が長くなってきました。もともと浴びることのなかった夕方から夜の時間帯にもブルーライトの影響を受けることで、体内時計のリズムが乱れたり、睡眠の質を落としてしまう可能性があります。規則正しい生活を送り、質の良い睡眠をとるためには、夜遅くまでパソコンやスマートフォンで作業するのは控えるなど、ブルーライトとの上手なつきあい方を心がけましょう。
健やかな目のために光を活用
最近、ブルーライトよりもさらに波長が短く紫外線に近い光、バイオレットライト【図1】にも注目が集まっており、研究が行われています。
光は私たちの体と密接な関係にあります。光を取り込む目は、見ることはもちろん、体内時計の調整にも大切な役割を果たしています。改めて目の健康の大切さを感じて、いつも健やかな目を保ち続けてほしいと思います。
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが東京大学名誉教授・増田寛次郎先生監修のもと、編集しています。