アキュビュー® 【公式】(EYE LIFE アカデミー) 感染性結膜炎

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楽しく学べる瞳の情報コラム EYE LIFEアカデミー

朝起きたら目が充血、ゴロゴロ。コンタクトレンズはつけないほうがいい?

目の充血や異物感は、目のトラブルを教えてくれる大事なサイン。原因には、さまざまなものが考えられますが、単なる疲れ目などではなく、病気が隠れている場合があります。
充血は、目の炎症や疲れなどが原因で、血管が拡張し目が赤く見える症状のことです。例えば、細菌、ウイルスなどの異物が目に侵入すると、結膜がこれらを排除しようとして充血が起きたり、目がゴロゴロする異物感などの症状が現れます。これを結膜炎といいます。目に異常を感じたら、コンタクトレンズは装用せず、必ず眼科を受診しましょう。

 

目やにも要チェック。発熱の場合はウイルス性かも。

結膜炎には、アレルギー性結膜炎のほかに、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌といった細菌によるものや、アデノウイルスなどのウイルスによるものがあり、原因によって、目やにに特徴が見られることがあります。細菌性結膜炎では、黄緑色でネバネバした膿状の目やにが出ることが多く、ウイルス性結膜炎では、乳白色で糸を引くような目やにが大量に出ます。アデノウイルスによる感染が原因の流行性角結膜炎(通称:はやり目)では、充血や大量の目やにのほか、ときに喉の痛みや発熱を伴うことがあります。アレルギー性結膜炎でも目やにが出ますが軽度の場合が多いです。

 

原因によって対処も違う。自己判断せず、必ず眼科へ。

細菌性結膜炎は、抗生物質の点眼薬や軟膏、内服薬といった治療法があります。
一方、「はやり目」と言われるウイルス性の結膜炎には、抗生物質は効かず、今のところ特効薬はありません。診断されたら、炎症を鎮めたり混合感染を防ぐための点眼薬を使用します。
ウイルス性の結膜炎では、感染してからウイルスへの免疫ができて、自然に治るのを待つしかなく、治るまでに、2〜3週間ぐらいかかってしまいます。また、この病気は感染力が強く、発病から2週間は家族や周りの人にうつる危険があります。接触感染を防ぐため、手をよく洗うこと、タオルは共用しない、目やにをとるときにはティッシュなどで拭き取りすぐに捨てること、などの工夫が大切です。さらに、眼科医の許可があるまで、幼稚園・保育園・学校は欠席する必要があります。
結膜炎は種類によって治療法が異なるため、気になる症状があれば自己判断はせずに、眼科で診断を受けましょう。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが東京大学名誉教授・増田寛次郎先生監修のもと、編集しています。