アキュビュー® 【公式】(EYE LIFE アカデミー) カラコンと目のトラブル

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楽しく学べる瞳の情報コラム EYE LIFEアカデミー

忘れないで! カラコンも「医療機器」

瞳の外観を変えるカラーコンタクトレンズは、今や、とても身近な存在。でもカラコンは、れっきとした医療機器です。しかも適切に扱わないと健康に影響を及ぼす可能性があるとして、心臓ペースメーカーなどと同じく、医療機器の中でも厳しい管理が求められる「高度管理医療機器」に指定されています。そのためカラコンを安全に装用するために、いくつかのルールが設けられています。しかし残念ながらルールを守らずに装用して、目にトラブルを起こすケースが少なくありません。せっかく購入したカラコンで目に傷跡が残ってしまうなんてことにならないよう、ルールを守りましょう。

 

カラコンで気をつけたい、3つのトラブル

1.目の傷
カラコンでも透明レンズでも、コンタクトレンズを装用していると、ドライアイや長時間装用などが原因で、気づかないうちに目の表面に小さな傷ができることがあります。またカラコンの場合は、色素の凹凸がレンズの外に露出しているようなデザイン部のレンズを装用すると、目の表面やまぶたの裏を傷つける可能性があります。傷が小さいうちは自覚症状があまりないため、気づかない間に傷の部分に菌が増殖し、感染症を起こすというケースも。

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角膜にできた無数の小さい傷

(ひがしはら内科眼科クリニック 東原尚代先生提供)
※傷がわかりやすいよう目を蛍光色素で染色して検査しています。
※実際の写真を一部加工しています。

<対策法>
色素が露出しないように設計されたレンズ(サンドイッチ構造など)を眼科医に処方してもらいましょう。また定期的に目の検査を受け、目に傷などのトラブルが起きていないかチェックしてもらいましょう。

2.酸素不足
私たちの体の細胞は血管から酸素を取り入れて活動していますが、角膜(黒目)には透明性を保つために血管が通っていないため、角膜の細胞は主に大気中から直接酸素を取り入れて活動しています。つまりレンズを装用中も大気中の酸素がレンズを通って目に届く必要があるのです。しかし水分を多く含まない低含水性のレンズの中には、酸素が通りにくいものがあります。またカラコンの構造によっては、色素が影響して酸素が十分に目に届かない可能性があります。目が酸素不足になると、充血したり、角膜にむくみが生じたり、角膜が傷つきやすい状態になります。

<対策法>
目の酸素不足はトラブルが起きるまで自覚症状がありません。図のように酸素が十分目に届くレンズを眼科医に処方してもらうことが一番の対策方法です。また定期的に目の検査を受けることも忘れずに。

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3.感染症やアレルギー
カラコンに限らず、コンタクトレンズは清潔に保っていないと、細菌を繁殖させ感染症の原因に。またレンズについた異物が原因でアレルギー性結膜炎を起こすこともあります。

<対策法>
レンズを触る前は石けんで手を洗う、1日使い捨てタイプの場合は目からはずしたレンズは再装用しない、2週間交換タイプは正しくレンズケアする、レンズの貸し借りはしないとった、使い方の基本的なルールを守りましょう。アイメイクが目に入ったり、レンズに付着したりといったハプニングにも気をつけたいですね。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが東京大学名誉教授・増田寛次郎先生監修のもと、編集しています。