アキュビュー® 【公式】(EYE LIFE アカデミー) 花粉とコンタクトレンズ

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楽しく学べる瞳の情報コラム EYE LIFEアカデミー

レンズについた花粉に要注意

花粉の時期にコンタクトレンズを装用する際は※1、レンズに付着した花粉にも気をつけましょう。1日装用したレンズには、目に入ったホコリや花粉などが付着している可能性があり、このレンズについた花粉が原因で症状が出てしまうことも考えられます。そのため花粉の季節は1日使い捨てタイプ(ワンデータイプ)の装用がおススメです。装用したレンズを花粉ごと捨てて、毎日新しくて清潔なレンズを装用できます。2週間交換タイプ(2ウィークタイプ)を装用する場合は、レンズケアがポイントに。レンズのこすり洗いをする前に、必ずレンズの表面をケア用品ですすぎ、レンズについた花粉を洗い流すようにしましょう。花粉がついたままレンズをこすり洗いすると、花粉をレンズにすり込んでしまったり、花粉の殻が破れ、中に含まれる抗原(アレルギーを引き起こす物質)がレンズに付着して、落としにくくなったりする場合があります。

※1 花粉症患者のコンタクトレンズ装用は医師の指示のもとおこなってください

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黄砂やPM2.5が花粉症を悪化!?

また春は、花粉以外にも黄砂やPM2.5といった大気汚染物質が多く飛散する季節でもあります。ある調査※2では、コンタクトレンズユーザーの7割以上が、これらの大気汚染物質による目の影響が「気になる」と回答。実際に影響を感じたと答えた人も多くいました。
黄砂は東アジア内陸部の砂漠などから砂塵が飛来したものです。一方、PM2.5は火力発電所や工場などの焼却炉や自動車などから排出される「微小粒子状物質(Particulate Matter)」です。また、PM2.5は直径がおよそ2.5㎛、つまり髪の毛の30分の1、スギ花粉の10分の1という非常に小さな物質です。黄砂やPM2.5は、これまで喘息や気管支炎など呼吸器疾患への影響が問題視されてきましたが、最近の研究※3では、花粉症の症状を悪化させることがわかってきました。黄砂やPM2.5によって目の結膜(白目)が傷つき、花粉が目の中に侵入しやすい状態になることが原因の一つと言われています。また大気汚染物質の酸性の力で花粉が破裂し、花粉の中に含まれるアレルゲンが放出されやすいというのも原因になっているようです。
黄砂やPM2.5の大気中濃度は、花粉が多く飛散する時期と同じ、2月頃から春先にかけて高くなります。快適なコンタクトレンズライフのためにも、外出時は、花粉飛散量と合わせて、大気汚染情報もチェックしましょう。

※2 「花粉症についての意識調査」J&J KK 2013年調べ
※3 三村達哉. 眼科領域におけるアレルギーと環境因子. アレルギー 2014 ; 63(7): 901-906. 2014

 

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが東京大学名誉教授・増田寛次郎先生監修のもと、編集しています。