アキュビュー® 【公式】(EYE LIFE アカデミー) ソフトコンタクトレンズ装用時の目の乾き

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楽しく学べる瞳の情報コラム EYE LIFEアカデミー

“見えにくさ”や“ショボショボ” 8割も!

ソフトコンタクトレンズを装用している人の8割以上が、乾燥感を自覚しているという調査結果があります。乾燥感と一言でいっても感じ方は人それぞれですが、この調査では乾燥感の症状として「見えにくさ」を感じている人が最も多く、次に「目がショボショボする」と感じている人が多かったようです。ソフトコンタクトレンズ装用中の乾燥感は、集中力を妨げたりして何かと不快なもの。どうして、このような不快な症状が起きるのでしょう?

※濱野ら; コンタクトレンズ装用に起因する「乾燥感」とその症状の調査. 眼科49(2)183-190, 2017

 

不安定な涙が、乾燥感の原因に

装用中のソフトコンタクトレンズは、図1のように、目の表面にレンズが覆いかぶさっており、そのレンズの上に涙が広がっています。涙の層はたった5マイクロメートル(=0.005mm)の厚みといわれていますが、レンズの上の涙はとても薄く(1マイクロメートル程度)不安定な状態になります。そのため目が乾きやすくなったり、まばたきの際にレンズと上まぶたの裏に摩擦が起きて、それが刺激になったり、目に入る光の屈折が乱れて見えにくくなるのです。

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レンズの選択も、乾燥感対策の一つ

目の乾きや見えにくさの対策として、涙を補うための目薬を使う以外にも、コンタクトレンズの種類を変更してみるというのも選択肢の一つです。薄く不安定なレンズ表面の涙をいかに均一に安定させるか、ソフトコンタクトレンズは製品によってさまざまな技術が施されています。あなたの目の乾きに最適な対策法を眼科医に相談してみましょう。

まばたきの摩擦でできる、まぶたの傷

普段私たちがまばたきをするとき、涙が潤滑剤の役割を果たし、上まぶたは涙の上を滑るように動くので、白目や角膜に大きな負担はかかりません。しかしソフトコンタクトレンズを装用して涙が薄く不安定になると、涙が潤滑剤として十分に働かず、上まぶたの縁とレンズで摩擦が生じ、まぶたの裏が刺激されたり傷ついたりすることがあります。これが乾燥感を引き起こす原因の一つになります。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが東京大学名誉教授・増田寛次郎先生監修のもと、編集しています。