アキュビュー® 【公式】(EYE LIFE アカデミー) 乱視は、なぜ起きる?
原因は、おもに角膜のゆがみ
皆さんは乱視がありますか? 眼科で「乱視がある」と言われたことがある人は多いかもしれません。乱視は、目の中でレンズの役割をする角膜や、まれに水晶体のゆがみが原因で起こります。角膜のゆがみによる乱視を「角膜乱視」と呼びます。図1のように、健康な目の角膜はほぼ球形をしています。目に入った光は角膜や水晶体で屈折し、網膜上の一点に焦点を結んでクリアな像を得ることができます。しかし乱視の場合は、角膜がラグビーボールのような形をして、タテとヨコのカーブが異なるために、タテとヨコで光の焦点の位置がずれ、網膜にはピントの合わないブレた像が映し出されます。そのためモノがブレたり、にじんだりして見えるのです。
意外と多い「乱視持ち」!
ある調査では、近視や遠視といった屈折異常のある人のうち約4割が、「乱視がある」と自覚していました※1。さらに乱視を自覚しているものの、近視の矯正だけで乱視の矯正はしていないという人に調査をしたところ、多くの人が目の乾きや疲れを感じていることがわかりました[グラフ1]。また約3割の人が、モノがブレて見える、夜間など暗いところで見えにくいといった乱視の症状を感じていました。
※1 2011年J&J調べ
出典:http://acuvue.jnj.co.jp/corp/press/pdf/p0097.pdf
見えにくさを感じたら、眼科に相談を
乱視が軽度で、網膜に描かれる像のぼけが小さい場合は、脳で像が補正されるので、視力自体にはあまり影響しません。しかし乱視は矯正しないかぎり、焦点は一点に結ばれず、クリアな像を描くことはできません。今お使いのコンタクトレンズやメガネで、目の疲れや見えにくさを感じはじめたら、脳や目に負担がかかりはじめているサインかもしれません。一度、眼科医に相談をしてみましょう。
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが東京大学名誉教授・増田寛次郎先生監修のもと、編集しています。