アキュビュー® 【公式】(EYE LIFE アカデミー) 瞳孔の大きさの変化

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楽しく学べる瞳の情報コラム EYE LIFEアカデミー

そもそも瞳孔って、何?

瞳孔とは、黒目の中央にある丸くて黒い部分のことです。といっても、目に黒い組織があるわけではありません。瞳孔は、虹彩というドーナツ型の膜の中心、いわば「穴」。光が目の中に入る入口です。目の中は真っ暗なので、外から見ると黒く見えるのです。ここを通って入ってきた光を目の奥にある網膜という部分で感知し、その情報が脳へ伝えられることで、私たちはモノを認識します。これが「見る」ということです。瞳孔は、明るいところでは小さくなり、暗いところでは大きくなって、目に入る光の量を調節しています。

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年齢とともに、瞳孔が小さくなるって本当?

瞳孔は、緊張して交感神経が優位になると大きくなり、リラックスして副交感神経が優位になると小さくなります。年齢とともに私たちの体は副交感神経が優位になるため、瞳孔も小さく変化するのではないかと考えられています。 また目を細めるとピントが合いやすくなるのと同じように、近くを見るときはピント合わせがしやすいよう瞳孔が小さくなります。年齢を重ねると目のピント合わせの力が弱くなり近くのモノが見えにくくなりますが、同時にこの症状は強くなっていきます。まるで年齢による見えにくさを補完しているかのようですね。

 

近視や遠視で、瞳孔の大きさが違う!?

最近の研究で、近視や遠視といった屈折度数によって、瞳孔の大きさが違うことがわかりました。近視が強いほど瞳孔が大きくなるというのです。その理由の一つは、近視の目は瞳孔を小さくする筋肉の機能が低下しているからだと考えられています。 実は老眼矯正に使用する遠近両用コンタクトレンズの場合、瞳孔の大きさとレンズの度数分布(光学部設計)がしっかり合っているとクリアな視界が得られやすくなります。瞳孔の大きさが一人ひとり異なるという事実にも配慮したコンタクトレンズを装用したいですね。

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ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが東京大学名誉教授・増田寛次郎先生監修のもと、編集しています。