目のかゆみ
(アレルギー)への対策
Contents
1.目がかゆくなった時の対処法とは?
目がかゆいときには、反射的にかいてしまうことがあるかもしれません。しかし、目をかいてしまうと、その刺激によってかゆみを起こしている物質であるヒスタミンがさらに出てきてしまい、かゆみが増してしまうので、かくことはできるだけ避けましょう。
目のかゆみの原因がアレルギー性結膜炎の場合は、アレルギーを起こす物質との接触を避けることが重要です。具体的には、ゴーグル型の眼鏡を使用して花粉などが目に入るのを防いだりすることで、症状を防いだりします。コンタクトレンズを装用している人は、使用を一時的に中止して、まずはアレルギー性結膜炎の治療を優先させましょう。また、ハウスダストやダニなどが原因の場合には、部屋をこまめに掃除したり、寝具などを清潔に保ちましょう。
目のかゆみが起きたときにはなるべく早く眼科を受診することをお勧めしますが、難しい場合には市販の目薬での対処を考慮されることでしょう。
1か月以上前に開けた目薬を再度使用することは、衛生上の面から避けましょう。目のかゆみや充血は、アレルギー以外が原因で起こる可能性がありますので、自身の判断で市販の目薬で対処した場合もなるべく早く眼科に診てもらうことをお勧めします。
大原則として目のかゆみが出たときは早めに眼科を受診し、正しい診断と治療を受けましょう。
2.目がかゆくならないための予防法は?
アレルギー性結膜炎による目のかゆみを予防するには、アレルギーを起こす物質をできるだけ避けることが大切です。花粉症の方であれば、花粉シーズンには外出を控えたり、メガネやマスクを使用して、花粉との接触を減らしましょう。また、花粉症に関しては、抗アレルギー点眼薬を使って初期療法を行うこともできます。初期療法とは、症状が出ていなくても、スギ花粉が飛び始める前から抗アレルギー点眼薬を使用しはじめる治療法のことで、症状を軽くしたり、症状が出るのを遅らせたりする効果があるとされています。花粉が飛ぶ前に眼科医を受診し、治療の方法や選択肢について相談してみてください。
アレルギー性結膜炎はドライアイとも合併することが多いです。そのためドライアイの対策も同時に行うのがよいでしょう。
コンタクトレンズの装用に伴う目の炎症やかゆみの発生を防ぐには、レンズを衛生的に管理することが大切です。レンズの洗浄方法や使用方法を正しく守り、長時間の装用は避けてください。また、レンズが眼にあっているか、気づかないうちに眼にトラブルが始まっていないかなどを確認するために、定期的に眼科を受診しましょう。
まとめ
かゆみには、痛みとは違う辛さがあるものです。一口に「目のかゆみ」といっても、その程度や原因はさまざまです。目のかゆみが出た場合は、できるだけすぐに眼科を受診するようにしましょう。
参考サイト
公益財団法人 日本眼科学会(https://www.nichigan.or.jp/)
一般社団法人 日本アレルギー学会(https://www.jsaweb.jp/)
MSD マニュアル プロフェッショナル版(https://www.msdmanuals.com/professional)
公益社団法人 日本眼科医会(https://www.gankaikai.or.jp/)