近視の進行と抑制
春の新学期スタートは目のケアから!
近視や遠視、乱視は、子どもから大人まで多くの方に見られます。これらはまとめて「屈折異常」と呼ばれています。しかし、近視・遠視と乱視とでは見え方や症状、起こる仕組みが大きく異なります。そこで今回は近視、遠視、乱視の違いにフォーカスして解説していきます。
近視、遠視、乱視は、近くや遠くを見る際にそれぞれ見え方が違っています。まずはその点について詳しくご説明します。
近視=近くのものはよく見えるのに、遠くのものはぼやけてよく見えない状態です。イメージ通りですね。一方で、遠視=近くのものがよく見えず、遠くのものがよく見えるというわけではなく、実は少し違います。
近視とは目に入ってきた光が網膜よりも前で焦点を結んでしまう状態です。そのため近くのものはよく見えますが、遠くのものははっきりと見えません。
一方で遠視はその逆で、網膜よりも後ろで焦点が結ばれてしまう状態です。近くのものを見る際も遠くのものを見る際も、網膜の後ろで焦点が合うため、どちらも見えにくいという特徴があります。ところが、人間の目はピント合わせをすることで、目の後ろにある焦点を前に移動させることができます。軽い遠視では、ピント合わせをすることで、遠くが良く見えるようになってしまうため、自分が遠視であると気づかない場合もあるようです。
乱視は網膜の前または後ろの1ヶ所で焦点を結ぶ近視や遠視とは異なり、そもそも1ヶ所で焦点が合いません。
乱視には眼鏡で矯正できる正乱視と眼鏡では矯正できない不正乱視の2種類があり、多くの場合、乱視単独ではなく近視や遠視を伴っています。
屈折異常のない目においては、遠くからやってきた光は角膜や水晶体で曲げられ、網膜上で焦点が合うようになっています。そして、近くを見るときには水晶体を厚くして屈折力を強め、遠くを見るときには逆に薄くして屈折力を弱め、ピントを調節しています。
近視や遠視の原因は眼球(眼軸長)の長短や、角膜や水晶体が持つ屈折力の強弱です。それにより網膜上で焦点を合わせることができなくなってしまいます。
一方で乱視の原因は、角膜や水晶体の歪みです。角膜や水晶体にゆがみがあると、光の曲がり方が不均一になってしまい、複数の焦点をつくることになってしまうのです。。
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