アキュビュー® 【公式】 目目(マメ)知識 暮らしに活かせる目利き術
「目利き」とは、美術品や骨董品を鑑定し、その価値を見定める能力、またそれを行う人のことで、目利きのためには、努力や経験、深い専門知識が不可欠です。
ご自身で美術品の目利きをする機会がある人は多くありませんから、目利き術はほとんどの人にとって不要な能力かもしれません。しかし、料理の材料を選ぶための目利きなら、身につけて損がないと考える人は少なくないはずです。そこで、食材選びの目利き術をご紹介します。

目利き術「野菜」編
栽培技術の進化で、あらゆる種類の野菜が季節を問わず手に入ります。しかし、野菜の目利きには、まずその旬を知ることが大切です。旬野菜には、体にやさしい作用が備わっているからです。例えば、夏が旬の「きゅうり」には、体を冷やす作用があります。それに対して、冬に最盛期をむかえる「白菜」は、体を温めてくれる性質を持っています。
では、スーパーの野菜の山から新鮮な一つを選び出すための目利きのポイントを、白菜を例に説明します。白菜の場合、葉の白い部分に黒い斑点や茶色いシミが無いものを選びます。お尻の切り口もチェックポイントで、ここがみずみずしいものは新鮮です。また、葉の緑色の部分が黄色っぽくなっていたら鮮度が低い証拠です。

目利き術「魚」編
「初ものは縁起がいい」と言われるとおり、旬の食材は生命力の源泉です。ですから、魚選びにも野菜同様、旬を知ることが重要です。ブリ、サバ、イワシなど、冬においしい魚の多くは、春の産卵期を前に体に脂を蓄えているのです。
魚は、一尾で売られている場合と、切り身で販売されている場合がありますから、それによっても目利きのポイントは異なります。
まず一尾売りの場合、目利きの基本は「目」です。黒く澄んだ目をしていれば新鮮です。目が充血しているとか、白くにごっているものは、鮮度が落ちている可能性が高いのです。
切り身の場合にも、色は重要な目利きの材料です。たとえば、ブリの切り身なら、血合いの部分を見ます。血合いは、時間の経過で茶色っぽく変色する部位なので、ここが鮮やかな赤い色のものを選びます。
ご紹介したのは、食材を目利きするための豆知識の一例です。ぜひこうした知識を増やしてみてください。新鮮でおいしい食材を選ぶためばかりでなく、面倒だった献立づくりや食材選びが、楽しくなるかもしれません。