アキュビュー® 【公式】 目目(マメ)知識 月夜に輝く瞳の正体?!

 

秋の夜長に、食事を楽しみ、読書や趣味を嗜む。人がこんな夜を過ごせるのも、照明などの灯りがあればこそ。暗闇で灯りを失えば、人はものを見ることができません。安全に歩くことさえままならないのです。では、暗闇で活動することができる動物たちは、どのような目を持っているのでしょう。

 

 

動物たちの高感度センサー

夜行性の動物たちが暗闇でものを見ることができる理由のひとつは、網膜(カメラのフィルムやセンサーにあたる部分)にあります。彼らの網膜は、人に比べて非常に高感度です。

たとえば、ネズミなどの小動物を捕食する肉食の鳥フクロウは、夜狩りをします。木の上から地上の獲物を見つけると、急降下して一瞬のうちに獲物を捕らえてしまいます。そんな彼らの網膜は、人間の約100倍も高感度だと言われます。

フクロウの目には、高感度な網膜の他に、動くものを認識しやすくする特殊な膜や、左右別々にものを見る機能が備わっていて、暗闇での狩りを可能にしています。言うまでもなく人間の目にこうした機能はありません。しかしこれほど優れたフクロウの目も万能ではなく、日中はほとんど役にたちませんし、色の識別もできません。

 

 

光る瞳の正体は「反射膜」

猫の瞳が暗闇で光るのはなぜかご存知ですか?猫の目は、ホタルのように自ら発光しているわけではありません。彼らは網膜の後ろに「タペタム(輝板)」と呼ばれる反射膜を持っています。この反射膜が、いったん網膜を通過した光を反射させて、再度網膜へ送り返します。送り返された光が、再び網膜を刺激するのです。暗闇でものを見るために、彼らの目には、網膜が2度刺激されるしくみが備わっています。暗闇で光る瞳の正体、それは反射膜(タペタム)なのです。