アキュビュー® 【公式】 目目(マメ)知識 不思議な目を持つ生き物たち
人間の目、昆虫の目
人間が二つの目を必要とするのはなぜでしょう。人間は二つの目で、遠近感を計っています。昆虫の中には、数千から数万個にのぼる目(個眼)の集合体「複眼」を持つ種類がいます。彼らは、たくさんの個眼から成る複眼を使って図形を認識していると言われています。しかし複眼をもつ昆虫たちが、どの程度クリアな像を見ているのかはわかっていません。
地球上には、他にも人間と異なる目を持った不思議な生物がたくさん存在しています。

不思議な生き物の目あれこれ
ニュージーランドに生息する「ムカシトカゲ」は、第3の目をもっています。第3の目は、頭のてっぺんにあります。この目は、本来の目とよく似た構造をもっていますが、本来の目として機能することはありません。生まれてすぐに第3の目は不透明なうろこにおおわれてしまい外側からみることができなくなります。その役割はいまだによくわかっていません。紫外線を吸収し体内でビタミンを生成するのに使うものであるとか、適切な体温調節のためのものだ、などいくつかの説があります。
八目うなぎの目は、8つではありません。八目うなぎの目は、他のうなぎと変わらず2つです。しかし八目うなぎを見たことのある人は、確かに目がたくさんあったぞ、と言うかもしれません。実は、目の後方にみえる7つの目は、目ではなく、えら穴なのです。
退化してしまった目をもつ生物もいます。京都や兵庫でみつかった記録が残っている「メクラゲンゴロウ」です。メクラゲンゴロウは、地下水の中に生息する珍しい昆虫です。真っ暗闇の水中生活で、この昆虫の目は退化してしまいました。メクラゲンゴロウは、1960年代以降見つかっておらず、絶滅が危惧されています。井戸が減ってしまったことをはじめ、自然環境が大きく変わったことが原因かもしれません。