紫外線の盲点に気をつけて! 準備OK?瞳のUV対策 瞳への影響、気にはなるけれど、実際の対策は……?

紫外線に対して、約7割の人が、肌への対策はしている様子(グラフ2)。UVカットの化粧品や日焼け止め、日傘、帽子のほか、肘上までの手袋を利用するなど、顔だけでなく、首や腕への負担も気にしている人が少なくないようです。
一方、瞳への紫外線対策はというと、「目に負担がある」ことはほとんどの人が知っていて(グラフ3)、対策が必要だと感じているものの(グラフ4)、実際に対策を行っている人は、半数以下という結果に(グラフ5 )。

瞳にも、こんな影響が
紫外線の多くは角膜で吸収されますが、紫外線の波長によっては目の奥まで達し、ダメージが蓄積すると、将来的には紫外線性角膜炎、瞼裂斑、翼状片などの眼病になったり、目の老化を促進する原因となる可能性があると言われています。

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1角膜(黒目)・結膜(白目)
紫外線性角膜炎
いわゆる「ゆきめ」。大量の紫外線B波を浴びたときに起こる急性の症状。充血・異物感・痛みが伴う場合も。
瞼裂斑
結膜の一部が黄色くにごってシミのようなものができる。
  • 瞼裂斑(けんれつはん)
    写真提供:金沢医科大学
    眼科学講座
    教授 佐々木 洋
翼状片
結膜の一部が異常増殖する。
2網膜
加齢黄斑変性
網膜の組織が委縮したり、異常な血管が、光を認識するのに重要な黄斑という部分に侵入して障害が起きる。
3水晶体
白内障
水晶体がにごる病気。視力低下の原因のひとつ。

これらの眼病が、すべて紫外線の影響で起きるわけではありません。