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Q

涙はどこでつくられて、どうやって出てくるのですか?

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A

涙は涙腺という場所でつくられ、目が乾かないように持続的に分泌され、
 ①目を乾燥から守る  ②まばたきをスムーズにする
 ③角膜に栄養や酸素を届ける  ④見え方をクリアにする
などの役割を果たしています。
分泌された涙は、目の表面に分布しながら、その一部は雨どいのごとく、上下のまぶたのふちに一時的に溜められています。目を開けていると涙が乾きはじめ、角膜(黒目)の知覚神経が反応して、まばたきが起こります。
まぶたが閉じると、それまで目を覆っていた古い涙は目頭にある涙点という穴から鼻へ排出されます。
まぶたが開くと、今度はまぶたのふちに溜められていた新しい涙が目の表面に広がります。
このように、まばたきは古い涙の排出を促し、新しい涙を目に広げるという重要な働きをしています。
涙のうちの約10%は、まばたきとまばたきの間の目を開いている時間に蒸発します。残りの90%は、まばたきによって涙点へと排出されます。
人は安静時、1分間におよそ21回のまばたきをします。パソコンやスマートフォンなどを見ると、まばたきの回数が減少して目の表面から涙の蒸発量が増える結果、ドライアイになります。

健常者の瞬目回数=毎分20.8±10回(出典:佐藤直樹「VDT作業とドライアイの関係」あたらしい眼科 9, 2103-2106, 1992)をもとに、人が1日に起きている時間を16時間としてJ&J KKにて計算。

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ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが、ひがしはら内科眼科クリニック・副院長 東原尚代先生監修のもと、編集しています。