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年をとると、若い頃に比べてコンタクトレンズのつけ心地が悪くなるって本当ですか?
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加齢とともに、目が乾きやすくなるため、レンズの装用感が悪くなることがあります。涙は、涙腺から分泌される「水分」と、目の表面から分泌される「粘液」で構成され、その涙の最表面を、まぶたの縁から分泌される「油」がおおって、涙の蒸発を防いでいます。しかし加齢とともに、涙や油の分泌量が減るため、目は乾きやすい状態に。涙や油の分泌には、いずれも男性ホルモンが優位に支配しているので、特に女性の場合は、加齢によるホルモン環境の変化によって目が乾きやすくなります。また、涙の分泌を促すようシグナルを出す、目の表面の知覚神経が、加齢とともに鈍くなることも、涙の分泌量が減る原因の一つです。
このほか、老眼の症状が現れているのに見づらい状態をがまんして、これまでと同じコンタクトレンズを使いつづけていたために、目が疲れ、それをレンズのつけ心地の悪さと感じるといったケースもあります。
目の状態は、年齢に応じて変わっていくものです。レンズのつけ心地に変化を感じたら、一度眼科医に相談してみましょう。目の状態にあったレンズに変更したり、医療用のドライアイ点眼薬を使ったりなどの対策をとることで、症状が改善する場合もあります。
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ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが、ひがしはら内科眼科クリニック・副院長 東原尚代先生監修のもと、編集しています。