遠近両用コンタクトレンズとは?加入度数や選び方は?老眼対策・運転に使える?

遠近両用コンタクトレンズとは?加入度数や選び方は?老眼対策・運転に使える?

遠近両用コンタクトレンズとは?加入度数や選び方は?老眼対策・運転に使える?

遠近両用コンタクトレンズとは?加入度数や選び方は?老眼対策・運転に使える?

老眼とは、加齢により水晶体のピント調節力が低下し、例えば近視の方であれば、眼鏡をかけると遠くはこれまで通りよくみえるが眼鏡をかけたままだと近くが見えにくい、という状態を示します。そんな老眼を助けてくれるのが遠近両用コンタクトレンズです。遠近両用コンタクトレンズには通常のコンタクトレンズと同様、遠くを見るために必要な度数とともに、近くを見るために必要な追加の度数がはいっており、遠くも近くも見えやすくしてくれます。今回は遠近両用コンタクトレンズと、加入度数について詳しく解説していきます。
作成日: 2022/12/13
更新日: 2023/10/26

memamori-icon-eye.png
目次

 
その悩みの原因は、もしかしたら老眼かも?アキュビュー® 遠近両用を使ってみませんか 詳しくはこちらその悩みの原因は、もしかしたら老眼かも?アキュビュー® 遠近両用を使ってみませんか 詳しくはこちら

遠近両用コンタクトレンズとは?

私たちの目は、歳を重ねるごとにピント調節力が衰えていき、40代くらいになると、いわゆる「老眼」の症状が出はじめ、近くのものが徐々に見づらくなってきます。

遠近両用コンタクトレンズには、老眼による見づらさを改善するための工夫が施されています。1枚のレンズの中に、近用・遠用の度数がうまく配置されており、近くも遠くも自然に見ることができるような構造になっています。

遠近両用コンタクトレンズはこんな人におすすめ

  • 近くのものが見えにくくなってきた人
  • 老眼であると他人に気づかれたくない人
  • 近くを見る時に老眼鏡をわざわざ出すのが面倒…と感じる人

遠近両用コンタクトレンズには、ハードタイプとソフトタイプがあり、それぞれ見え方や装用感が異なります。また、毎日のケアが面倒だと感じる場合は、使い捨てタイプのコンタクトレンズを選ぶこともできます。それぞれの特徴やメリット・デメリットを知り、自分の目に合う最適なコンタクトレンズを選びましょう。

遠近両用コンタクトレンズの選び方・種類

遠近両用コンタクトレンズは、「見える仕組み」と「焦点の数」によって、それぞれ2つのタイプに分けることができます。

見える仕組みによって、「交代視型」と「同時視型」の2種類に分けられます。
交代視型:視線を変えることにより見たいものを見るのに必要な度数だけを使うタイプのコンタクトレンズです。ハードコンタクトレンズにこのタイプのものがあります。
同時視型:どの距離のものを見ているときも常にすべての度数を使うタイプのコンタクトレンズです。視線の位置を変えることなくピントを合わせることができます。ソフトコンタクトレンズはすべてこのタイプです。

焦点の数によって、バイフォーカルとマルチフォーカルの2種類に分けられます。
バイフォーカル:遠用・近用の2種類の度数で構成されているレンズです。
マルチフォーカル:遠用・近用の度数に加えて、これら2つの間に相当する度数の部分もあるレンズです。

遠用部・近用部の配置の仕方は、コンタクトレンズメーカーによって異なります。ご自身に適した遠近両用コンタクトレンズを眼科医と相談しながら選択してください*1

*1 遠近両用コンタクトレンズは「高度管理医療機器」であるため、購入する前には必ず眼科での検査が必要です。視力や眼疾患の検査を受けた上で、医師から処方指示を受けてください。

遠近両用ソフトコンタクトレンズの仕組みについて

前述したように、遠近両用ソフトコンタクトレンズは同時視型のコンタクトレンズで、レンズの中心部には近くを見るための度数、周辺部には遠くを見るための度数が配置されています*2

また、遠近両用ソフトコンタクトレンズは、焦点深度を拡大することにより見える範囲を広げています。焦点深度とは、ピントが合っていると認識できる範囲のことです。1枚のレンズに入っている度数が1つである単焦点コンタクトレンズでは、ピントが合うのは1点のみでそれ以外の部分では像がぼやけてしまいます。しかし、遠近両用コンタクトレンズは、1枚のレンズに遠く用から近く用まで非常に多くの度数が配置されているため、多くの焦点が形成されます。このことにより、ピントが合っていると認識できる範囲(焦点深度)が広くなり、遠くのものも近くのものも自然に見ることができます。

*2 度数の配置が異なる設計のものもあります。

遠近両用ソフトコンタクトレンズの構造~"多焦点"の仕組みとは~ についてはこちら
https://acuvuevision.jp/memamori/contact-lenses/146

加入度数とは

そもそも、近くを見るための度数と、遠くを見るための度数が違うことをご存知でしょうか?加入度数とはその2つの度数の差のことです。

遠近両用のコンタクトレンズの場合、レンズの場所によって度数を変えるため、同一レンズ内で加入度数が存在することになります。

加入度数は近くの見えにくさに応じて3種類から度数を調整します(メーカーにより異なります)。加入度数を上げると、近くは見えやすくなります。しかし、度数を上げれば上げるほど良好な見え方を得られるというわけではありません。

そのため、自分に適した加入度数は、眼科で調べてもらう必要があります。合っていない加入度数のコンタクトレンズを装用していると目が疲れたり、よく見えなかったりしてしまいます。

また、老眼鏡とコンタクトレンズでは、度数が一致するとは限らないため、「使用している老眼鏡と同じ度数で大丈夫」と自己判断せず、必ず眼科で調べてもらいましょう。

加入度数イメージ図 遠くと近くを見るための度数の差が加入度数です。

アキュビュー® の遠近両用コンタクトレンズ

アキュビュー® シリーズの遠近両用コンタクトレンズは、「ワンデー アキュビュー® モイスト® マルチフォーカル」です。瞳の大きさは年齢や屈折度数によって異なりますが、ワンデー アキュビュー® モイスト® マルチフォーカルには171パターンの異なるレンズ設計が用意されており、自分の目に合ったコンタクトレンズを見つけることができます。また、歳を重ねるごとに目にうるおいを与える涙の分泌量は減少しますが、ワンデー アキュビュー® モイスト® マルチフォーカルには、コンタクトレンズ内に「保湿成分」が閉じ込められているため、快適で優しいつけ心地が続きます。

製品に関する詳しい情報はこちら
https://acuvuevision.jp/contact-lenses/acuvue-moist-multifocal

遠近両用コンタクトレンズの使用・運転に関する注意点

注意点① 人により遠近両用コンタクトレンズとの相性がある

上述したように、遠近両用コンタクトレンズは1枚のコンタクトレンズに多くの度数を持っていますが、度数の配置の仕方がメーカーによって異なるため、装用したときの見え方にもメーカー間で差があります。そのため、はじめに試したメーカーのコンタクトレンズが合わなかった場合でも、他のメーカーの製品を試してみるといいでしょう。

注意点② コンタクトレンズが馴染むのに少し時間がかかる

遠近両用コンタクトレンズには、遠用から近用まで多くの度数が入っているため、見え方に慣れるまでに時間がかかることがあります。慣れるまでの期間は大体2~3日、長くても1週間程度と言われています。加入度数が低い方が慣れるのも早いと言われていますので、遠近両用コンタクトレンズに興味のある方は加入度数の低い老眼初期のうちに使ってみることをおすすめします。

なお、車の運転は見え方に慣れてからにしてください。

まとめ

遠近両用コンタクトレンズは、遠くを見るための度数ばかりでなく、加入度数も合っているものを使用する必要があります。そのため、使用を検討している方は、まずは眼科で検査を受けてみてください。既に遠近両用コンタクトレンズを使用している方も、適切な加入度数は年齢とともに変わっていくため、定期検査を受け、自分の目に合ったコンタクトレンズの使用を心がけてください。

その悩み、コンタクトレンズとの相性かも?老眼向け遠近両用 アキュビュー® を試してみませんか 詳しくはこちらその悩み、コンタクトレンズとの相性かも?老眼向け遠近両用 アキュビュー® を試してみませんか 詳しくはこちら

老眼・遠近両用のコンタクトレンズを探す

 

コンタクトレンズを探す

 

1日使い捨てコンタクトレンズ

お手入れ方法
1日使い捨てのコンタクトは毎朝新しいレンズを使い、夜にはそのレンズは捨ててしまいます。よって、レンズケア商品を購入する必要はありません。

ライフスタイル
1日使い捨てのレンズはお手入れが簡単で扱いやすく、はじめてコンタクトをお使いになる方や、活発なライフスタイルをお過ごしの方におすすめです。

2週間交換コンタクトレンズ

お手入れ方法
毎日のシンプルなレンズケアで、安全に、そして清潔にご使用いただけます。夜間はコンタクト専用の保存液につけてください。

ライフスタイル
こちらのコンタクトは開封してから2週間お使いいただけます。安全に、そして清潔にお使いいただくために、毎日のシンプルなレンズケア(洗浄・消毒)を行い、夜間はコンタクト専用の保存液につけてください。