【遠近両用コンタクトレンズとは?】 加入度数や選び方について
老眼とは、加齢により水晶体のピント調節力が低下し、例えば近視の方であれば、眼鏡をかけると遠くはこれまで通りよくみえるが眼鏡をかけたままだと近くが見えにくい、という状態を示します。
そんな老眼を助けてくれるのが遠近両用コンタクトレンズです。遠近両用コンタクトレンズには通常のコンタクトレンズと同様、遠くを見るために必要な度数とともに、近くを見るために必要な追加の度数がはいっており、遠くも近くも見えやすくしてくれます。
今回は遠近両用コンタクトレンズと、加入度数について詳しく解説していきます。
遠近両用コンタクトレンズとは?
遠近両用コンタクトレンズは、加齢とともに変化する目のために工夫が施されたコンタクトレンズで1枚のレンズの中心部に近くを見るための度数、外側に遠くを見るための度数を配置することで(※1)、近くのモノも遠くのモノも自然に見ることができるような構造になっています。
加入度数とは
そもそも、近くを見るための度数と、遠くを見るための度数が違うことをご存知でしょうか?加入度数とはその2つの度数の差のことです。
遠近両用のコンタクトレンズの場合、レンズの場所によって度数を変えるため、同一レンズ内で加入度数が存在することになります。
加入度数は近くの見えにくさに応じて3種類から度数を調整します(メーカーにより異なります)。加入度数を上げると、近くは見えやすくなります。しかし、度数を上げれば上げるほど良好な見え方を得られるというわけではありません。
そのため、自分に適した加入度数は、眼科で調べてもらう必要があります。あっていない加入度数のコンタクトレンズを装用していると目が疲れたり、よく見えなかったりしてしまいます。
また、老眼鏡とコンタクトレンズでは、度数が一致するとは限らないため、「使用している老眼鏡と同じ度数で大丈夫」と自己判断せず、必ず眼科で調べてもらいましょう。

遠近両用コンタクトレンズの選び方・種類
遠近両用コンタクトレンズにはハードレンズとソフトレンズの2種類があり、ピントの合わせ方に違いがあります。また、それ以外にも2種類のレンズ構造があります。
バイフォーカル(BF):遠用・近用の2種類の度数のみがレンズに存在しています。
マルチフォーカル(MF):遠用・近用の2種類の度数に加え、その2つの度数の間の度数もレンズに存在しています。
遠用部・近用部の配置は、コンタクトレンズのメーカーによって異なるため、どのメーカーの遠近両用コンタクトレンズが適しているか、眼科医に相談して決めるようにしましょう。
アキュビュー® の遠近両用コンタクトレンズ
アキュビュー® シリーズの遠近両用コンタクトレンズは、「ワンデー アキュビュー® モイスト® マルチフォーカル」です。
製品に関する詳しい情報はこちら https://acuvuevision.jp/contact-lenses/acuvue-moist-multifocal
おわりに
遠近両用コンタクトレンズは、遠くを見るための度数ばかりでなく、加入度数もあっているものを使用する必要があります。そのため、使用を検討している方は、まずは眼科で検査を受けてみてください。既に遠近両用コンタクトレンズを使用している方も、適切な加入度数は年齢とともに変わっていくため、定期検査を受け、自分の目にあったコンタクトレンズの使用を心がけてください。
※1 中心部に遠くを見るための度数が配置、外側に近くを見るための度数が配置されているレンズもあります。
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◎ご使用前に必ず添付文書をよく読み、取扱い方法を守り、正しく使用してください。
●使用期間を超えることなく、定期的に新しいレンズと必ず交換してください(2週間交換タイプ)。
●使用済みレンズは再装着しないでください(1日使い捨てタイプ)。
●装用スケジュールおよび装用時間を正しく守ってください。
●定期検査は目に異常を感じなくても必ず受けてください。
●少しでも異常を感じたら、直ちにレンズをはずして眼科医の検査を受けてください。
●連続装用はできません。眠るときは必ずレンズをはずしてください。
●適切なレンズケアを行ってください(2週間交換タイプ)。
販売名:ワンデー アキュビュー モイスト 承認番号:21600BZY00408000 ®登録商標
※ 装用感、見え方には個人差があります。